令和7年10月11日(土曜日)に「令和7年度青少年育成大会『青少年の主張』」が開催されました。市内小中学校、高校から選出された9名の生徒が5つのテーマのうち1つを選び、北斗市の未来や、これからの北斗市への提言、そして今後の自分の未来、身近な人との心のつながりなどに対する、率直で熱い思いを発表しました。
テーマ
- デジタル時代の私たち~便利さと向き合う力~
- 私のほくと自慢~もっと知ってほしい私たちのまち~
- 安心して暮らせるまちへ~災害に強い北斗をつくるために~
- 私の夢、私の選択~未来への第一歩~
- みんなで支える私たちのまち~絆がつなぐ未来~
発表内容
1.佐藤諒河さん(石別小学校6年)『 僕のほくと自慢~人と自然とずーしーほっきー 』
2.佐藤愛萩里さん(谷川小学校6年)『 もっと世界に広めたい北斗自慢 』
3.山本泰志さん(久根別小学校6年)『 デジタル社会と共に生きる 』
4.澁田紡希さん(萩野小学校6年)『 デジタル時代の私たち 』
5.喜多梨乃愛さん(市渡小学校6年)『 「音読」って素晴らしい 』
6.山本柚芽さん(上磯中学校2年)『 もっと知ってほしい~音楽のまち北斗~ 』
8.藤原悠雅さん(北海道上磯高等学校2年)『 私の自慢の町「北斗」 』
9.大畑直輝さん(北海道北斗高等支援学校3年)『 今までの道のり~未来へ向けて~ 』
1.佐藤諒河さん(石別小学校6年)
『 僕のほくと自慢~人と自然とずーしーほっきー 』

僕は4月に父の転勤で、札幌から北斗市石別小学校に転校してきました。つまり、僕はまだ、北斗暦数か月ということになります。北斗市について、はじめは「函館の近くのまち」ということしか知りませんでした。それから数か月住んでみて、僕が見つけた北斗市の魅力を3つ話したいと思います。
1つ目は、北斗市のマスコットキャラクター「ずーしーほっきー」です。初めてずーしーほっきーを見たときは、「なんだこれ?と思いました。調べてみると、背中は北斗市の特産物の「ほっき貝」、おなかは道南のお米「ふっくりんこ」だということがわかりました。北斗市の名産をつめこんでいるし、見た目もおもしろいので、さすが「一度見たら忘れられない、ご当地キャラクターランキング」で1位を獲得しただけのことはあるなと納得しました。
北斗市の魅力の2つ目は、自然が豊かなことです。僕が今住んでいる場所は、家の目の前に海が見えます。船の漁火が見えることもあります。札幌にいたころは、海を見る機会がありませんでした。ですから、いつでも海が見えるこの景色が、僕はとても好きです。また、石別には、トラピスト修道院があります。たくさんの観光客が来る人気の場所です。トラピスト修道院の建物が、周りの自然にあっていてとてもすばらしいです。たくさんの人にこのすばらしい自然の景色を知ってほしいと思います。
北斗市の魅力の3つ目は、人とのつながりです。僕の住んでいる石別は、地域の方と一緒に行う行事がたくさんあります。運動会やごみ拾いなど、僕も参加して、たくさんの町内会の方と話をすることができました。みなさんとても親切な方ばかりです。また、登下校の時は、あいさつをすると、優しく言葉を返してくれます。地域の方がいつも僕たちを見守ってくれているような気持ちになります。地域の商店から、野菜をいただくこともあります。このあたたかい人間関係があるからこそ、「北斗市に住みたい」という人がいるのではないでしょうか。
僕は、北斗市にまだ数か月しか住んでいないので、このぐらいの魅力にしか気づけていません。北斗市にはもっとたくさんの魅力があると思います。僕は、これからも北斗市の魅力を探していきたいです。そして、北斗市の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいです。そのために、僕が考えた作戦があります。1つ目は、商品開発をもっとすることです。ずーしーほっきーマシュマロなどずーしーほっきーを使ったお菓子がよいと思います。2つ目は、ずーしーほっきーのぬいぐるみを作って「ぬい活」に使ってもらうことです。「ぬい活」とは、ぬいぐるみを一緒に連れて旅行に行ったり写真を撮ったりする活動のことですが、それを北斗市内でやってもらい、SNSで広めてもらう企画をすることです。
北斗市の魅力がこれからたくさんの人につたわり、たくさんの人が北斗市を好きになってくれたらうれしいです。そして、僕にとってもここが大好きなふるさとだといえる日がくればよいなと思います。
2.佐藤愛萩里さん(谷川小学校6年)
『 もっと世界に広めたい北斗自慢 』

皆さんは北斗市と言えば何を思い浮かべますか?
私のクラスでは、トラピスト修道院やきじひき高原などがでてきました。
確かにこのような所がありますが、まだ知られていない北斗市の魅力があるのでご紹介します。
みなさんの中にトマトが苦手という人はいませんか?そんなトマトが苦手な人でも、食べやすい「トマト」をつくっているのが北斗市です。北斗市のトマトは、甘味と酸味のバランスがよく、果肉が多くジューシーなのが特徴的です。そんな中でも特に有名なのが、「りんか409」です。りんか409は、肉質がしっかりしていて、口の中でとろける食感で、大玉のトマトです。私はトマトが大好きなので、色々な種類のトマトを食べたことがありますが、りんか409はひと味違って、凄く甘くてとっても食べやすかったです。
トマトが苦手な人も、トマトが好きな人も、ぜひトマトや、トマトジュースを飲んでみてください。
次に、みなさんは「マルメロ」という可愛い名前の果物は知っていますか?マルメロと聞いたらみなさんは何色を想像しますか?「赤、黄緑、白」などたくさん想像すると思いますが、マルメロは、すごく綺麗な黄色です。形は、コロンと丸い形をしていて、匂いは甘い香りをしています。ですがマルメロは、生食には向いておらず、ジャムや、シロップ漬け果実酒などに加工されます。ですが、北斗市ではマルメロを市営業温泉などに浮かべる「マルメロ風呂」などがあり、他には、タクシーに飾るなどの、工夫もしています。
最後に、みなさんの学校でしかない行事はありますか?私が通っている谷川小学校では、「アサリ採り体験」や「いかだ下り」などがありますが、今日は、「アサリ採り体験」について説明したいと思います。
アサリ採り体験は、毎年春から夏にかけて行われています。私達の学校では、今年は5月20日に行われ、水産商工労働課の方や上磯漁業のみなさんに協力をしていただいて行いました。アサリ採り体験をすると、自然と触れ合い、海の生き物について理解を深めることができます。他にも、アサリの生態や、効能について学ぶことができます。私がアサリ採り体験を実際にやってみて経験したことは、アサリは採ったらとっただけ持ち帰られるわけでもなく、持ち帰られる大きさがきまっていることや、海水中のプランクトンを食べて、水中を綺麗にしてくれているということです。
これから先も私は、まだまだある北斗自慢を紹介して、この北斗市を、世界中に知れ渡る有名な町にしていきたいです。そのために私たちができることはどんなことでしょうか?
まずは、北斗市についてよく知ることです。例えば、北斗市の自慢の一つである、トマトをどのように守っていくかです。トマトを守るために、トマト農家の取り組みと苦労を理解し、トマト農家を応援することです。
人との関わりやつながりを大切にしながら、これからも北斗市の自慢を守り新たな自慢を増やしていけたらと思います。
そして北斗市民だけが北斗市を大切に思うのではなく、色々な人が北斗市を大切に思い、新たな自慢をつくりあげていくことを願っています。
3.山本泰志さん(久根別小学校6年)
『 デジタル社会と共に生きる 』

みなさんは、普段、スマートフォンやタブレットをどれくらい使っていますか。僕たちが生まれたとき、すでに世界中でスマートフォンやタブレットが普及しており、現代はスマートフォンを持っている小学生が多かったり、毎日の授業でもタブレットを使ったりと、デジタル機器はすごく身近なものになっている状況です。そして、スマートフォンやタブレットによって僕たちの生活はとても便利になりました。
例えば、わからないことをいつでも手軽に調べられるメリットがあります。僕はスマートフォンでよく天気予報を調べます。この後、雨が降るかどうかがわかれば、遊ぶ予定を立てるときにも見通しをもつことができます。また、家庭学習をする場面では、わからない漢字を調べることもあります。デジタル機器があることによって、自分の必要な情報を素早く得ることができるので、勉強をするときにもすごく役立ちます。
さらに、友達や家族と連絡を簡単にとることができ、誰とでもすぐにつながる便利さがあります。スマートフォンを使い始めてから、友達と遊ぶ約束をすることが多くなりました。また、家にいても通話をしながらゲームの対戦をすることができるので、楽しみの幅が広がったと感じています。さらに、ビデオ通話の機能を使えば、相手の表情や状況もわかるので、その場にいない人とも、一緒にいるかのように楽しく話すことができます。
このように、デジタル機器は生活を便利に、そしてより楽しく豊かにしてくれています。しかし、その便利さの中にある怖さを、デジタル社会に生きる僕たちは忘れてはいけないと思います。
例えば、皆さんは自分のスマートフォンに知らない番号から電話がかかってきたことはありませんか。僕はそのような経験があり、電話に出ないように気を付けていますが、どうして知らない人が自分の番号を知っているのだろうと怖くなりました。自分の電話番号は家族や友達しか知らないはずなのに、自分が全く知らない人、しかも、詐欺などの悪いことをする人が知っている可能性があるのです。SNSなどに投稿する写真も同じです。友達と共有しているつもりだったとしても、悪いことを考える人から知らない間に見られていたり、さらに、その写真から名前や住所などの個人情報が特定されたりする可能性もあります。そして、一度インターネットに出回ってしまった写真は、自分が削除したとしても、誰かが保存していれば、何度もアップロードすることが可能であり、取り返しのつかないことになります。写真を投稿している人は多いと思いますが、自分の大切な命と未来を守るために、よく考えてほしいと思います。
最後に、自分のスマートフォンやタブレットが突然使えなくなる状況を想像してみてください。僕がこのように考えるきっかけになったのは、今年の7月30日、カムチャツカ半島付近の地震により北斗市に津波警報が出された日の出来事です。警報が出されたとき、僕たちは久根別小学校で吹奏楽の練習をしていました。久根別小は海に面した学校ですので、すぐに久根別住民センターへ避難することになりました。もちろん、部活で学校に行っていたためスマートフォンは手元にありません。その日はみんなが無事に帰ることができたので安心しました。しかし、このような災害時に必ずしもスマートフォンが近くにあるとは限らないことを身をもって実感しました。また、もし手元にあったとしても、充電が切れてしまったり、インターネットがつながらなかったりする可能性もあります。災害時はただでさえ不安なのに、スマートフォンが使えないことで、さらに心が落ち着かなくなってしまうと感じました。
このように、私たちにとってスマートフォンやタブレットは本当に便利なものだと思いますが、普段からデジタル機器に頼りすぎる生活を送っていると、いざ使えなくなったときに相当な不便さを感じることになります。また、使い方を間違えると、トラブルに巻き込まれたり、取り返しがつかない状況になったりすることもあります。現代に生きる私たちは、これまで以上に、デジタル機器に対する正しい知識を習得し、モラルをもって使っていく必要があると考えます。僕は、これからも家族や友達、周りの人にデジタル機器のメリット、デメリットを自分のできる範囲で伝えていきたいと思います。
4.澁田紡希さん(萩野小学校6年)
『 デジタル時代の私たち 』

デジタルやアナログには、様々なメリット・デメリットがあります。
デジタルのメリットは、動画や写真の撮影や保存など、スマートフォン1つでできる事が多いことや、すぐに新しい情報が手に入り、難しいことやわからないことを簡単に知ることなどがあげられます。
一方、デメリットは、情報があいまいなことがあったり、視力や脳などに影響は出たりすること。依存症や詐欺、いじめなどの被害にあったり、直接での会話が減ったりすることなどがあげられます。
では、アナログはどうでしょうか。
メリットは、デジタルと違って、正しい情報がほとんどであり、何回でも見返すことが出来ます。
一方、デメリットは、情報が古いときがあったり、保存するときに場所が必要だったりすることがあげられます。また、必要な情報が手に入らない時もあります。
このようにデジタルもアナログも、それぞれ違ったメリットやデメリットを持っています。
わたしは、これからは、アナログが減り、ほとんどがデジタルを使う場面が多くなってくると思います。そうなると、危険性も上がりますが、使い方には十分に注意し、安全に正しく使うことで、とても便利な世の中になると思います。
しかし、これからの世の中は、デジタルを使いこなすだけでよいのでしょうか。
そこで、これからの時代に必要な力を考えてみました。4つあるとよいと思います。
1つ目は思考力です。多くの情報を取捨選択し、自分の知識と組み合わせて仮説を立て、納得できる答えを導き出す力です。
2つ目は実行力です。困難な状況でも目標に向かって行動し、解決策を行っていく力です。
3つ目は、多様性受容力です。これからはグローバルな世界になります。異なる背景を持つ人々を受け入れ、共に目標に向かって協力していく力が必要だと思います。
4つ目は、コミュニケーション能力です。相手の話を聞き、自分の考えを伝え、共感し、良好な人間関係を築く力です。
その中で、私は特に、コミュニケーション能力が必要だと考えました。では、なぜ、人とのコミュニケーションが必要なのでしょうか。
コミュニケーション能力は、お互いに知識や情報を共有し、信頼関係やチームワークの強化、新しい視点の獲得やリーダーシップなどのスキルの向上など様々なことが身に付けるために必要な力といえるでしょう。だからこそ、人はコミュニケーションを上手に取ることが必要だと思います。話す時は、誠実な態度を心がけ、相手の目を見て、笑顔で話す事が大切です。聞くときは、あいづちやうなずき、相手が話しやすいように自分も相手の立場に立ってみることが大切です。自分の考えを伝えるときは、話の結論から話し、自分と相手の意見が異なっても、すぐに否定せずにその理由を理解すること、分かりやすい言葉を使って、相手が理解しやすいように伝えることが大切です。
これからの時代を生き抜く私たちにとって、デジタルは必要不可欠なものです。しかし、デジタルばかりではなく、人とのコミュニケーションを大切にすることで、デジタルでは手に入らないかけがえのないものが身につくと思います。
デジタルを有効に使いつつ、人とのコミュニケーションを大切にしていくことが必要だと思いませんか。
5.喜多梨乃愛さん(市渡小学校6年)
『「音読」って素晴らしい 』

みなさんは「音読」が好きですか?
「音読」と聞くと、「読むのがめんどうだな」や「みんなの前で読むのが恥ずかしい。」という人もいるかもしれません。でも、私は「音読」が好きです。
そもそも「音読」とは何でしょうか。「音読」とは声を出して読むこと。とてもシンプルです。でも、「音読」にはたくさんの魅力があり、とても奥深いものだ、と思うのです。
実は私も低学年の頃は、国語の学習中に音読をすることがあまり得意ではなかったのです。私は自分の低い声が好きではなく、それを学級のみんなに聞かれるのが嫌だなと思っていました。また、読んでいる時に注目されることも苦手でした。
ですが、ある時、家で音読の練習をしていると、母にこう言われました。
「すごく上手だね。さすが私の娘だわ。声もすてきだね。」
私はそれを聞いて、とても嬉しかったし、コンプレックスを持っていた自分の声にも、少し自信がもてるようになりました。
その日から、「音読」に抵抗なく取り組めるようになり、だんだんと「音読」することが大好きになっていったのです。
「音読」の第1の魅力は、その物語の登場人物の心情を理解できるようになるということです。たとえ、絵本のように挿絵などがなくても、登場人物になりきって読んでいるうちに、その物語の世界に入り込み、場面や登場人物の気持ちを想像し、まるで同じ世界に生きているような感覚が生まれます。
第2の魅力は、当たり前のことですが「声を出す。」ということです。先日こんなことがありました。私は朝からどうも調子が出ず、学習に気持ちがなかなか向かうことができませんでした。そのまま1時間目の国語が始まったのですが、その日は「あの坂をのぼれば」という物語の音読発表会の活動があったのです。すると、声に出して読んでいくうちに、朝から調子の悪かった私が、だんだんと元気になってきたのです。大きく息を吸い、声を出しているうちに体に力が入り、気力が出てくるのを感じました。声を出すということは、体だけでなく、心も元気になる、ということを実感した出来事でした。
そして、第3の魅力は、実は「音読」をすることは、人とコミュニケーションをとる力につながる、ということです。「音読」をするとき、私は聞いてくれる相手にどう伝わるのか、ということを意識しながら読みます。
それが、日常の場面でもいかされていると感じます。
以前は私は人見知りな性格もあって、同じ学級の友達にも話しかけるのが少し苦手でした。ですが、「音読」をするようになってから、前よりも自分から話しかけたり、話し合いの場面でも自分の意見を話したりできるようになりました。さらに、いろいろなことに積極的になり、今は児童会で会長を務めています。会長としての仕事はとても大変で、自分としてはうまくやれているか自信はありませんが、とてもやりがいがあるなと感じています。
「音読」というと、ただすらすら読めるようになるということを目的と考えてしまいがちですが、このように「音読」には魅力がたくさんあります。
「音読」というささいなことでも、一つのことを突き詰めることで、自分に自信がもてるようになります。皆さんは、何か夢中になり、一生懸命に取り組んでいることはありますか。
私はこれからも「音読」することを通して、自分を認められる自分でいたい。
「音読」って素晴らしい。
6.山本柚芽さん(上磯中学校2年)
『 もっと知ってほしい~音楽のまち北斗~ 』

「赤とんぼ」。
北斗市民なら誰もが知っている、この童謡「赤とんぼ」は、大正から明治にかけて活躍した詩人・三木露風により北斗市で作詞されました。そして、今では毎日防災無線から流れていて、私たちの生活の一部となっています。
さて、みなさんは「音楽のまち・北斗」を知っていますか。これは、音楽を通して、市民の心の豊かさや市民生活の向上を目指すとともに、北斗市の魅力を発信し、交流人口の拡大を目指すもの、と北斗市のホームページに出ています。
私たちの住むこの北斗市は、子どもも大人も、全ての人が音楽に触れ、楽しむことができる環境が整っていて、「音楽のまち・北斗」は多くの市民に広く親しまれています。
私の通う上磯中学校でも、吹奏楽部や合唱部がとても頑張っています。また、市内の小中学校の吹奏楽部や市民による吹奏楽団も各種大会やイベントで活躍しています。
北斗市は、音楽を愛する人たちが参加できる音楽イベントなどがたくさん開催されています。私も吹奏楽部に所属していて、これまで様々な北斗市の音楽イベントや演奏会に参加したことがあります。また、北斗市内の吹奏楽団による演奏会だけでなく、他の県や国からの吹奏楽団による演奏会やそれらの団体との合同演奏会も行われています。
昨年度から行われている台湾と北斗市の小学生の国際交流コンサートでは、少しお手伝いをさせていただきました。私の弟も吹奏楽部員として参加していたので、本番も聴きに行きましたが、参加している全員が楽しそうに演奏していて、また会場に来ている聴衆もみな笑顔になっている光景を見て、「言葉は通じなくても音楽で気持ちは通じるし、聴く人の気持ちも明るくすることができる」と、強く感じました。
この夏、上磯中学校は北海道吹奏楽コンクールに出場しました。函館地区の代表としての参加でした。今年度は、会場での結果発表がなく、私たちは帰りのバスの中でその結果を知りました。ゴールド金賞、でも全国大会への代表には選ばれませんでした。
とても悔しかったです。先生方や友達、保護者の皆さんの応援に応えることができなかった悔しさもあります。
コンクールが終わって数日、まだ悔しさを引きずっていましたが、冷静さも取り戻し、当日の様子を振り返ることができました。
私たちの演奏が終わると、一番前の席で聴いていた方がすっと立ち上がって、大きな拍手をしてくれたこと。また、ホールの外に出たとき、たくさんの方々が私たちに拍手を送ってくれたことなどを思い出すと、胸がいっぱいになりました。
コンクールの結果は悔しかったけれど、私たちの演奏に感動してくれた方がいたのだと思うととても嬉しい気持ちになりました。それと同時に、来年こそは絶対に北海道代表として全国大会に出場したいと前向きな気持ちになりました。そして全国大会に出場することができれば、また新しい交流があり、北斗市を知ってもらえる機会となり、私たちの音楽をもっと多くの人に届けることができると思いました。
私たちが他の地域に行くだけでなく、北斗市でも、日本各地や様々な国の音楽に携わる人たちとの交流の機会をもっと増やして、北斗市をたくさんの人や国に知ってほしいと思います。そのためにも、私は自分の技術を磨き続け、これからも音楽イベントや演奏会に積極的に参加していこうと思います。
「音楽のまち北斗」とは言いますが、北斗市の自慢は音楽だけではありません。市内小中学生・高校生がスポーツや文芸でも大変活躍しています。美味しいものもたくさんあります。歴史ある文化や美しい場所もたくさんあります。私たちのふるさと北斗をもっともっと広く知ってもらいたいと思います。そのためにも、今私ができることは吹奏楽を頑張ることだと思っています。皆さんも、皆さんが今頑張っていることで北斗のまちを広く知ってもらえるようにしてみませんか。
いつか北斗市を離れることがあっても、ふと「赤とんぼ」を口ずさむときがあるかもしれません。また、どこかで「赤とんぼ」が聞こえてきたとき、私たちはこのふるさと「音楽のまち北斗」に思いを馳せることでしょう。
私は、ふるさと北斗市をこれからも誇りにして、生活していこうと思います。
7.松井蒼一さん(大野中学校2年)
『 私のほくと自慢 』

ガツンときてクセになる。
ある企業のキャッチフレーズですがどこの企業かご存知ですか?
これは山岡家というラーメン屋のキャッチフレーズになります。
そこで今回は「北斗市と山岡家の良さ」を考えました。
まずみなさん、朝ご飯と言えば何を思い浮かべますか?
ごはん、パンなどいろいろありますよね。
でも私は朝ご飯と聞くとラーメンを真っ先に思い浮かべます。
ラーメン!?と思った人、いますよね。
そう北斗市では朝からラーメンが食べられるのです。
いや、別に北斗市民は全員朝ラーしているってわけじゃないですよ。
けど、朝からラーメンが食べられる町ってちょっとすごくないですか?
ある日の朝、私は「ラーメン山岡家 北斗店」に行きました。
メニューを見ていたら、目に飛び込んできたんです。「朝ラーメン」の文字が!
初めて「朝ラーメン」という言葉を見たとき、私はびっくりしました。
「朝からラーメンは重くない!?」「胃、びっくりしない!?」って。
でもスープをすすった瞬間、体が目覚める。麺をすすると、頭がシャキッとする。
まるで“食べる目覚まし時計”普通のラーメンよりあっさりしていて、朝でも食べやすい。出勤前の人や、学校へ向かう人が、朝からラーメンをすすっている。最初はちょっと不思議な光景だけど、気づくとすごくあたたかいんです。みんな黙々とラーメンを食べながら「今日も一日頑張るか」と心の中でつぶやいている感じ。
同じスープをすすりながら、みんなそれぞれの一日を始める。
そこにはなんだか北斗市らしいやさしさがある気がします。
そして山岡家にはもうひとつの看板メニューがあります。
それがプレミアム塩とんこつラーメン。通称プレ塩。名前からして看板メニューそうですよね。「プレミアム」って聞くと、どうしても頼まずにはいられないんですよ。スープを飲むと濃厚なのにまろやかで、コクがあるのにお上品。
食べているうちに「あ、これが“北斗パワー“!か!」って感じます。
そして麺も普通とは異なり細めで長い専用の麺を用いて作られています。
特に私がこういう時に食べたいと感じる瞬間があります。それは「何かを頑張ったあと」です。
僕は吹奏楽部に所属しています。演奏会、コンクールが終わった後、その体をねぎらってくれるのがプレ塩だと感じます。
演奏で使い果たしたエネルギーに「硬め・多め・濃いめ」いわゆる「早死に三段活用」を注入することで、また明日からの部活も演奏会も頑張ろう!というやる気を奮い立たせてくれます。
私は思うんです。
北斗市って、まるでラーメンみたいな町なんです。だって朝でも、夜でも、仕事帰りでも、勉強で疲れた日でも、いつでもおいしいラーメンが待っててくれる。それって、すごく幸せなことじゃないですか?だからもし他の町の人に「北斗市ってどんなところ?」と聞かれたら、私は胸を張ってこういいます。「朝から山岡家のラーメンが食べられて、山岡家のラーメンを食べるとパワーをもらえる町です!」
それってつまり、みんな“個性”や“好きなこと”を受け入れてくれる町、ということ。
私が北斗市の自慢したい理由は、ラーメンがあるから、だけじゃありません。ラーメンを通して感じた人のあたたかさや、ゆるやかなつながり、そして「それでいいじゃん」って受け入れてくれる空気。
朝ラーメンが食べられる町、プレミアム塩とんこつが支えてくれる町、それが私の大好きな北斗市です。
8.藤原悠雅さん(北海道上磯高等学校2年)
『 私の自慢の町「北斗」 』

私の自慢の町、それは北斗市です。
自然が豊かで、歴史を感じられる観光地も多く、そして何より住んでいる人たちが温かい町です。私はこの町で生まれ育ち、日常の生活の中でその魅力を感じながら生活してきました。今回は、私の町「北斗市」の魅力を、いくつかの具体例を挙げながら紹介したいと思います。
まず、全国的にも名前が知られているトラピスト修道院です。並木道を歩いて行くと見えてくる赤レンガの建物は、静かで落ち着いた雰囲気を漂わせています。子どもの頃、家族で訪れたときに感じたその雰囲気は、クッキーの味とともに私の心に残っています。
新しいものとしては、JR新函館北斗駅も北斗市のひとつの大切な顔ではないでしょうか。新幹線の開通によって、多くの人が北海道を訪れるようになりました。新函館北斗駅の広くて美しい駅舎を見ると、街が少しずつ変わってきていることを感じます。
歴史的な建造物や、近代的な施設について触れましたが、北斗市の大きな魅力と言えば何と言っても「豊かな自然」ではないでしょうか。特に、「北斗市桜回廊」の美しさには圧倒されます。以前、友人と夜桜見物に行ったときに見た、ライトアップされた桜の様子は本当に夢の世界のようでした。ふだんの町が一気に特別な場所に変わったようで、「北斗市ってやっぱりいいな。」と心から感じました。
また、日常生活で接する風景にもたくさんの魅力があります。学校の行き帰りに目にする大野川や、遠くに見える駒ヶ岳。私の通っている学校の教室からは函館湾と函館山の姿が見えます。また、駒ヶ岳の近くにある大沼国定公園なども含めて、それらの何気ない景色が私の心を落ち着かせてくれます。このように身近な場所に心を動かす自然があることは、北斗市のすごいところだと私は感じています。
そして、北斗市を語る上で欠かすことができないのが、「住んでいる人たちの温かさ」です。登下校の際や外出するときに「おはよう」とか「こんにちは」と声をかけてくれる近所の人たち。ボランティア活動で地域の人たちと一緒に準備や後片付けをしたときに「ありがとう」と笑顔で言ってもらえたこと。どれも小さな出来事ですが、そうした一つひとつのことが町の雰囲気を作っているのだと思います。人と人とのつながりが強いからこそ、私たちは安心して暮らせるのではないでしょうか。
私は将来、どこで生活するかははっきり決まっていませんが、もし北斗市を離れることになったとしても、私はこの町で過ごした日々は決して忘れることができない大切な宝物です。由緒ある観光地、心を和ませてくれる自然、そして暮らしている人の温かさ。この三つがそろっている北斗市は私の自慢の町です。これからも北斗市の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。
9.大畑直輝さん(北海道北斗高等支援学校3年)
『 今までの道のり~未来へ向けて~ 』

私は小・中学生の時、うまくいかない事があると、すぐに怒ったり、物に当たったりするなど、周りの人に迷惑をかけていました。今思うと、とんでもないことをしていたと思います。しかし、その時は自分が悪いと思わず、人のせいにばかりしていました。
中学3年生になり、進学先を決めかねていたある日、北斗高等支援学校に見学に行きました。北斗高等支援学校には2つの学科があり、そのうちの1つ“環境・流通サポート科”は、当時私が苦手にしていた清掃をする学科ですが、実際に見学すると用具の使い方が面白そうで、見ていて楽しい気持ちになり、この学科に入りたいと思いました。作業をうまくできずに怒ったり、物に当たったりしてしまわないかという不安もありましたが、北斗高等支援学校を受検して合格し、環境・流通サポート科で学ぶことになりました。
北斗高等支援学校には、幾つかの形の実習があり、北斗市や多くの企業に協力いただきながら、実習をさせていただいています。
北斗市の施設等で作業する「デュアル実習」に初めて行ったときは、すごく大変で、実習がある日はめんどくさい、サボりたいという思いになりました。しかし、回を重ねるごとに、達成感を得られるようになり、実習のやりがいを少しずつ感じることができるようになりました。
5日間みんなで働き続ける「ワークトレーニングウィーク」では、トマトの選別・運搬作業やホテルの客室清掃・ベッドメイキングなどを行いました。運搬作業などの力仕事は得意だと思っていましたが、開始数十分で疲れてしまい、運動の体力と仕事を続ける体力とは、異なることを感じました。また、練習をして臨んだはずなのに、実際のホテルの現場ではベッドメイキングがうまくできず苦労しました。これらの実習を通して、自分の得意なこと、苦手なことが少しずつ理解できるようになりました。
1人ずつ異なる企業に出向いて実習する「職場実習」では、介護施設やJR北海道の関連会社で実習させていただきました。新幹線に関わる業務では、主に洗濯関係の仕事が多かったのですが、家であまり服を畳まない私は、うまく畳むことができませんでした。しかし、実習自体は楽しく、就職すると、学校で学んだことが新幹線の清掃や、運転手さんが宿泊する寮の清掃に役立たせることができるので、ぜひやってみたいと思いました。
これらの実習を経験するうちに、私自身が少しずつ変わってきました。1年生の頃は実習に慣れるのに精一杯でしたが、2年生になると慣れて自分のできる作業の幅が増え、自信を持つことができるようになり、仲間と相談しスムーズに作業することができるようになりました。 また、職場の方との人間関係を築くことの大切さを実感する中で、我慢することや気持ちを切り替えることの大切さを知り、中学生のころの怒りやすかった性格が徐々に変わってきたことを自分でも感じるようになりました。
数ある実習の中でも、進路決定に向けて大きな決断をした貴重な実習があります。それは、2年生と3年生の2回にわたって実施していただいた愛知県にある自動車関連会社でのインターンシップです。2年生の時は、2泊3日で寮生活や工場見学を行いました。最終日の三日目に寝坊をしてしまい、関係者の方々に迷惑をかけてしまいました。その時、私はもうここには実習に来ることができないと思い、自分の行動をすごく後悔しました。
しかし、3年生になって再び担当の方から「実習に来ないかい?」と声を掛けていただきました。寝坊をして迷惑をかけてしまった私に行く資格があるのだろうかと思いましたが、前回の不甲斐ない結果のリベンジをしたいと考え、参加することを決意しました。
実習は約2週間で、1週目は夜間の勤務、2週目は早朝からの勤務という形で、今まで経験したことのない実習でした。夜勤期間中は、11時に起きるなど、普段とは違う生活リズムになったことで、体に違和感が生じました。4日目に微熱が出て欠勤し、翌日には更に熱が上がりました。近くの病院で検査を受けましたが陰性でした。土日の休みを挟み、月曜から復帰できるように、休息しつつ作業の手順書を読んで勤務に備えました。翌月曜には熱が下がったものの、吐き気があり、それでもバスに乗って工場に行きましたが、食べたものをもどしてしまい、結局、多くの関係者の方々に迷惑をかけてしまいました。担当の方から「今回は帰って7月中にもう一回実習に来てください」と言ってもらい、3回目のチャンスをいただけるんだと嬉しい気持ちになりました。しかし、北海道に戻ってからよく考えたところ、また体調を崩してしまうのではないかと不安になり、最終的には再々挑戦はしないという決断をしました。
この実習で私は自分の体調管理ができていないことに気付きました。原因は日常的に夜更かしや朝ご飯を食べないことが続いており、寮生活での夜勤や日勤の生活の変化に対応できず、体調を崩してしまったことにあると考えます。自分の弱点に気付く貴重な機会を与えていただいたことに心から感謝しています。
私はこれまで色んな業種に挑戦しました。全ての職場で共通していたことは、当たり前のことですが、「最初は何もできない」ということです。失敗したり、落ち込んだりすることもたくさんありました。ですが、どの企業も担当の方や職員の皆さんが優しく接してくれる職場ばかりでした。関わってくださった皆様のおかげで、自分なりに成長することができたと思っています。
私は、働くために一番大事なことは、わからない事があった時にすぐ聞くことだと思います。職場の方から声を掛けていただくことを待つのではなく、一歩踏み出して自分から聞く、それができるとスムーズに仕事を進めることができるはずです。
最終的に私が就職先として希望した企業は、以前お世話になった北海道ジェイ・アール運輸サポート株式会社です。来年、就職できれば、休まず通勤し、早く環境に慣れて会社に貢献したいです。そして、趣味で何かスポーツをやりたいと思っています。今までの経験を糧に、未来の充実した生活に向けて、これからも頑張ります!
