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【令和6年度】青少年の主張

令和6年10月12日(土曜日)に「令和6年度青少年育成大会『青少年の主張』」が実施されます。
「私の近くのSDGs ~小さな気づきで大きく変わる~ 」「伝えたい、大切なもの ~舞い上がれほくと~ 」をテーマに、市内小中学校、高校から選出された10名の生徒が主張し、北斗市の未来や、これからの北斗市への提言、そして今後の自分の未来、身近な人との心のつながりなどに対する、率直で熱い思いを発表しました。

1.野呂晟汰さん(茂辺地小学校5年)『 小さなことも未来につながる 』

2.佐々木碧大さん(上磯小学校6年)『 北斗市に興味津々 』

3.蝦名愛菜佳さん(沖川小学校5年)『 ふる里を守りたい 』

4.川嶋永愛さん(浜分小学校6年)『 二つの心 』

5.佐藤日咲さん(島川小学校5年)『 わたしの大切な家族 』

6.斎藤桜月さん(大野小学校6年)『 地球温暖化 ~私たちができる対策を~ 』

7.根本星南さん(石別中学校2年)『 私一人でも出来ること 』

8.山本絢音さん(浜分中学校2年)『 言葉から変えられる 』

9.向井莉都さん(北海道函館水産高等学校3年)『「ファストファッションについて思うこと」』

10.寺内碧人さん(北海道大野農業高等学校2年)『 今と未来とつながり 』

1.野呂晟汰さん(茂辺地小学校5年)『 小さなことも未来につながる 』

茂辺地小

ハローエヴリワン。
みなさんは、これまでSDGsの目標について、気にしたことはありますか?
ぼくは北斗市の海岸線クリーン作戦に参加していることもあって、海の豊かさを守ろうという目標の1つに興味を持ち、学校の調べ学習でみんなと考えてみました。
まず、なぜSDGsの目標の中に海の豊かさを守ろうという目標が作られたのでしょうか?その理由は大きく2つありました。
1つは、魚の取りすぎによって海の資源が大きく減っていることです。日本でこれからも十分に利用できる水産資源の割合は約7.2%にまで減っているそうです。
魚や貝は、陸上の動物と同じように卵を生んで繁殖するので、資源として再生する量や速さを考えながら一定の親魚を残して獲れば「持続可能」な形で、その恵みを受け続けることが出来ます。
しかし、水産資源を限りあるものと考えず、環境の破壊につながるようなことを繰り返せば、魚はどんどん減っていってしまいます。
世界の人口は増え続けていて、魚を食べる人の数も、漁獲量も増え続けています。その結果、水産資源は回復が難しいほどに減ってしまい、将来たとえばウナギやマグロなどは食べられなくなる日が来るかもしれないそうです。そう考えると大変な問題だと思いませんか?
もう1つはぼくたちが出すゴミや排水で海が汚れてしまっていることです。
海洋ごみとは、海岸に打ち上げられた「漂着ごみ」、海原を漂う「漂流ごみ」、海底に沈んだ「海底ごみ」の総称のことで、ぼくたちが暮らす街で発生したごみが、海洋ごみの8割を占めているといわれています。
みなさんは海岸でプラスチックごみを見たことはありませんか?
海には、毎年約800万トンものプラスチックごみが流れ込んでいるといわれていて、このままだと、2050年には、海に流れ込んだプラスチックごみの量が魚の量をこえるだろうという予想もあるそうです。
これらの問題に自分でもできることは何かないだろうかと考えました。身近な方法としては、買い物にマイバックを持っていくことや、リサイクル活動に積極的に参加することなどが考えられます。
ぼくの通う茂辺地小中学校では土曜授業の中でPTAと一緒に地域のリサイクル活動に取り組んでいます。たくさん歩いて集めるので疲れますが、地域の人も協力してくれています。いっぱい集まった様子を見ると達成感も感じます。
また、北斗市では春と秋の年2回、海岸線クリーン作戦を実施しています。ぼくも家族と一緒に参加していますが、川や海のきれいな茂辺地の海岸でもたくさんのゴミが落ちていることがあります。1時間でトラック1台分以上集まりますが、きれいになった海岸を見るとゴミを拾ってよかったと思います。
地球全体から考えるとぼくのしていることは小さな取り組みかもしれませんが、世界中の人が同じように少しずつでも取り組めば、未来はよいものになるだろうと思います。
みなさんもいろいろな活動を行っていると思いますが、これからも続けてください。
ぼくは自然豊かな北斗市、生き物がたくさん住んでいる川のある自分の地域が好きです。この環境を守っていくためにも、これからも気がついたことにどんどん取り組んでいこうと思います。「小さなことも未来につながる」と信じましょう。
サンキュー フォー リスニング
ハヴ ア ナイスデー

2.佐々木碧大さん(上磯小学校6年)『 北斗市に興味津々 』

上磯小

僕のうちは、昭和8年から90年以上続くお菓子屋です。僕のおじいちゃんが2代目の社長で歴史ある店です。地域に根づいた店で、原料も北斗市産にこだわって使われているものが多いです。また、店に並んでいるお菓子は北斗市にちなんだ商品が多いです。
例えば、「セメンぶくろ」というモナカがあります。このお菓子は、昔から北斗市で操業している太平洋セメント上磯工場のセメント袋とモナカの形が似ていることから名づけられたそうです。「セメンぶくろ」の中身はきれいな小豆色をしたあんこがぎっしりとつまっています。ただ、いずれはインパクトを出すため、セメント色をしたあんこを出しても面白いんじゃないかなと思っています。その他にも、釜の仙境にちなんだ「釜仙境」という焼きまんじゅうや、合併前の旧上磯町そのままの「上磯」という和風カップケーキもあります。
となりの洋菓子店では、北斗市産米「ふっくりんこ」の米粉を使用した、もちもち食感のシュークリームや、同じくもちもち食感でチョコレートの部分にずーしーほっきーが描かれているエクレアがあります。
僕は生まれた時から身近にあるこれらのお菓子を通じて、北斗市について少しずつ知る事ができました。「セメンぶくろ」からは、父の実家の近くにある太平洋セメント上磯工場が百年以上も続いていることを知りました。さらに詳しく調べてみると、北斗市には今後、百年以上掘ってもなくなることのないセメントの原料「石灰石」が埋蔵されていることも知りました。また、海が近くにあることから生産されたセメントを船で出荷しやすいという利点があることも知りました。
また、シュークリームやエクレアの原料である「ふっくりんこ」からは、北斗市が北海道の水田発祥の地だということが分かりました。北海道には180近くも市町村がある中で、北斗市が水田発祥の地だということ、そして北海道でも有数の「米どころ」であるということにはとても驚いたし、誇りに思いました。
今までは、正直自分の生まれ育ったこの北斗市にあまり興味がなかったし、北斗市の事を知ろうだなんて思いもしませんでした。でも、いろいろと北斗市のことを知っていくにつれて、だんだん興味がわいてきて、より多くのことを知りたいと思い始めました。僕は、北斗市のまだまだ知らない歴史や人々が行ってきた街づくりの工夫を知りたいです。そして、北斗市のことを他の人たちと共有したり、話したりして魅力を深掘りしたいです。
そうすることで、北斗市をより深く知り、北斗市の魅力を伝える新しいお菓子が生まれる可能性もあります。また、他の地域とのコラボ商品が生まれるなんてこともあり、お互いの街にとってプラスとなる可能性があり、持続可能な社会につながる手立てにもなります。
今後、大人になり、北斗市以外の地域に住むかもしれません。その時は、その地域のことをその地域の人に教えてもらったり、また僕の故郷である北斗市のことを伝えたりして交流していきたいと思います。
それぞれの地域には北斗市と同じように、その地域にしかない歴史や魅力があるはずです。これから成長していく過程で、まだまだ知らないことがあると思うとわくわくします。北斗市が今後ますます栄え続けていけるように僕も成長していきたいです。
ともに舞い上がれ ほくと

3.蝦名愛菜佳さん(沖川小学校5年)『 ふる里を守りたい 』

沖川小

「地域に笑顔を届けたい!」
これはこの春、児童会役員任命式で私が全校のみんなに伝えた言葉です。
沖川小学校は、全校児童3人の小さな学校です。小さいけれども、良いところがたくさんあります。例えば、全校みんなが仲良しで、話し合いや行事の準備が驚くほどスムーズに進みます。運動会の後片付けは、何と去年よりも早く終わりました。また人数が少ない分、教材や実験道具を一人で使うことができます。さらに今年はクーラーがついたので、今年の夏は快適に過ごせました。
しかし、学校はいつも人数不足です。例えば、運動会ではチームを紅白に分けることができません。そして学芸会では、ひとりひとりのセリフや動きがとても多いです。さらに合奏は、児童だけでは足りないので、先生方も演奏します。何よりもさびしいのは、以前は普通にできていた鬼ごっこがなかなかできなくなったことです。
町内は、遊具のある公園がなくなってしまったので、私達も含めて、外で遊んでいる子を見かけなくなりました。また商店がなく、バスなどの移動手段も少ないため、以前よりとてもさびしく感じます。
そんな中でも、地域の人はとても温かく、例えば元気な子ども達が少々騒いでも、優しく注意はしてくれますが、広い心で見守ってくれます。また、沖川の周りには田畑やビニールハウスがたくさんあり、私の家もキュウリ農家です。お互いに助け合いながら生活しているので、特に食べることには困りません。とれたてのトマトやキュウリは絶品ですよ。そして地域の人達は、学校の行事に毎回のように来てくれます。そのため私達は、さびしい思いをせず楽しく行事ができて、とても助けられています。
けれども、このままの状態が続くと沖川小学校の人数がさらに減り、最終的には学校がなくなってしまう可能性があります。そうすると、地域の笑顔も減ってしまうかもしれません。私は沖川が大好きなので、地域の人たちが昔みたいにたくさん集まって、笑顔があふれるようにしたいのです。そのためにいくつかの案を考えました。
まずは学校のことです。
1つ目は、学校の遊具が古くて使えなくなっているので、それを新しくすれば学校で遊ぶ人が増えてにぎやかになると思います。特にブランコが人気なので、新しくなれば小さな子も来てくれると思います。
2つ目はそば学習です。沖川小学校では毎年そばを作っています。その中で最も楽しいことは、そば打ちです。私はそば学習が他の地域にない、貴重な行事だと思っています。これからもずっと続いてほしいので、ポスターを作ったり、動画配信などをしたりして、世の中にどんどん広めたら、学校に関心を持ってくれる人が増えると思います。さらに今年は、畑でとれたさつまいもなどを販売しようと思っています。みなさん、ぜひいらしてください。
3つ目は、沖川小学校はいじめがなく、安心して通える学校だということです。校区外からも通いやすいように、スクールバスなどを増やせば、児童数がふえてくれるのではないでしょうか。
次は地域のことです。沖川の校区には千本桜という名所がありますが、夜は暗くて全く見えません。昼間はとてもきれいなのに、とても残念です。ですからライトアップしてあげると、夜も観光客が増えて地域もにぎやかになると思います。繰り返しになりますが、この地域はトマトやキュウリ栽培がさかんです。それを販売する『道の駅』ができると、遠方からもたくさん人が来て、名産品を買っていってくれるでしょう。沖川の周りはお店がないので、それができると地域の人たちは大変喜ぶと思います。
沖川小学校は、私の大切なふる里です。もし失ってしまったら、もう二度と戻ってきません。そして、地域の人はとても悲しむことでしょう。そのために地域を元気にして、笑顔が増えたら、より楽しい学校生活を送ることができると思います。
「地域に笑顔を届けたい!」
私はこれからも沖川小学校の児童会長として、地域に笑顔を届けるためにがんばっていきたいと思います。

4.川嶋永愛さん(浜分小学校6年)『 二つの心 』

浜分小

私には、今、夢中になっているものがあります。それは、バレーボールです。小学校一年生から始めました。きっかけは母です。私がまだ幼稚園に通っていた頃、母の知人から人数が足りないから手伝いに来てほしいと電話があり、それに一緒に連れて行ってもらったのが、バレーボールと私の出会いでした。ルールも何もわからなかったけれど、楽しそうで、「私もやりたい!」と、帰りの車の中で母にお願いしたのを覚えています。なぜ私がバレーボールの話をしているかというと、今回の「少年の主張」「伝えたい、大切なもの」というテーマにぴったりだと思ったからです。
私が伝えたい大切なものは大きく二つあります。まず1つ目は、「思いやりの心」です。私の所属するチームの監督は、「バレーボールは思いやりのスポーツだよ。」と教えてくれました。相手チームとネットを挟み、縦8メートル横8メートルのコートの中で戦うのがバレーボールです。手を使いますが、ボールを持ってはいけません。コートの中にボールを落としてもいけません。同じ人が連続で2回プレーすることも反則です。しかし、3回以内で相手コートにボールを返さなくてはならず、シンプルですが、とても難しいスポーツです。自分勝手にプレーしていては、決してボールはつながらないのです。いかに味方を思ってボールをつなぐかが、勝利への鍵となります。誰かがミスをしてしまっても、全員でそのミスをカバーします。誰かが上手くいかず泣く日があっても、全員で声をかけてはげまして、また一緒に立ち上がります。これはバレーボールだけではなく、普段の生活でも大切なことです。「十人十色」という言葉があるように、人はそれぞれみんな違います。得意なこともにがてなことも、性格や考え方も違います。お互いの違いを見つけたときに、それを認めてリスペクトできる心を持って、これからも成長していきたいです。
伝えたいことの2つ目は、「感謝する心」です。今年8月、私はバレーボールの全国大会へ行ってきました。男子、女子、混合のチーム合わせて153チームが出場しました。開会式では石川県代表のチームの子が選手宣誓をしました。能登半島地震を乗り越えて出場していることを知ったとき、私がバレーボールをやれているのは当たり前ではないと思いました。支えてくれる家族や仲間がいて、指導してくれる監督やコーチがいて、体育館やボールなどがある、という日常は、何一つ当たり前のことなんてないのだと改めて気付きました。いつも当たり前にバレーボールが出来ている私に、何ができるのかと考えました。答えは「感謝」でした。感謝の気持ちをもつこと、それを言葉にすること、そして忘れないこと。それが伝えたい大切なことの2つ目です。
私が今日お話しした「思いやり」と「感謝」の心は、バレーボールに限らず、クラスや学校など、日々の生活でも大切にすべきことです。今も、幸せなことに、私のまわりには、お互いを思いやり、感謝の気持ちを伝え合う人がたくさんいます。浜分小学校が、そして北斗市が、今よりももっと素敵な場所になったらうれしいです。そのために、これからも、私にできることを1つずつ取り組んでいきます。思いやりと感謝の心を忘れずに…。

5.佐藤日咲さん(島川小学校5年)『 わたしの大切な家族 』

島川小

皆さんの大切なものはなんですか。大切な人やもの、いろいろあると思います。そこで私の大切なものは、家族です。理由は育ててくれたのもそうですが、いつもそばにいてくれるし、いつも味方でいてくれるからです。その他にも一緒にいて安心できますよね。それは、家族だからこそできることだと思います。
ある日、私が病気で寝込んでしまった時、お母さんが朝から晩まで看病してくれました。私はすごく辛くて泣きそうになっていました。そんな時お母さんは「大丈夫だよ」と励ましてくれました。その時に感じた安心感で辛さが少し和らいだ気がしました。あの時の気持ちは今でも忘れません。
悩んでいることがあれば、すぐに聞いてくれるし、悲しいことがあれば、気分転換をしてくれるのが家族です。やっぱり私たちには家族という存在がとっても大事なんだなと思います。けれど、一度は喧嘩や言い合いになってしまうこともあると思います。それでも家族ということはかわらないですよね。私は、お母さんに悩んでいる事を相談しました。そしたらちゃんと真剣に聞いてくれてて悩んでいたこともすぐに解決しました。
わたしは、命もそうですが、家族も同じくらい大切なことが改めてわかりました。家族のお父さんやお母さん、兄弟に、感謝の気持ちを伝えたいと思いました。皆さんも、これから大人になって忙しくて、あまり家族に会えなくなるかもしれません。後で伝えておけばよかったと思う前に、今のうちに家族へ感謝の気持ちを伝えてぜひその家族の大切さを感じてみてください。

6.斎藤桜月さん(大野小学校6年)『 地球温暖化 ~私たちができる対策を~ 』

大野小

今年の夏は暑かったですね。私は、暑くて夜中に目がさめてしまうこともありました。どうやらこの暑さには、地球温暖化が関係しているようです。みなさんは地球温暖化についてどう思いますか。
今、世界は地球温暖化によって、気候の変動や災害などの影響を受けています。最近では、気温が以前よりも上昇したせいで、米の品質が悪くなり、収穫量の減少などにもつながっています。他にも、過去30年間の熱帯夜の平均日数を見てみると、100年前と比べて、約3倍近くになるというデータもあります。つまり、夜になっても涼しくならない夏が増えているのです。
SDGsの目標13には「気候変動に具体的な対策を」とあります。このことから、私は、国はどのような対策をしているのか、私たちがどのような対策ができるのか、そして、私たちの住んでいる北斗市ではどのような対策をしているのかについて調べました。まず日本では、温室効果ガスの削減について表明しています。他にも、中国やインド、ロシア、アメリカなども削減目標を表明しています。アメリカでは、CO2の排出量の削減や新車の半数を電動化したいという考えも出ています。次に、北斗市の取り組みです。私たちの住んでいる北斗市では、公共施設などを効率的な設備にし、省エネルギー化を図るため、公共施設の照明器具をLEDにする取り組みや、かなで~るや一部の小学校に太陽光発電パネルを設置する取り組みをして、二酸化炭素の削減に取り組んでいます。植物などの面では、スギなどの木を間伐することで二酸化炭素の吸収などを図っています。私が考えた、私たちのできることは、買い物をするときは、コンビニやスーパーなどで袋をもらわず、バッグを持ち歩くことです。バッグを持ち歩くことで、袋をもらわず、プラスチックを削減することができます。他にも、一人ひとりの意識を変えるだけで、照明やテレビを見る時間、つける時間を減らすこともできます。私の考える具体的な対策は、4つあります。1つ目排出量を抑えること、2つ目消費電力を抑えること、3つ目植物の力を借りること、4つ目プラスチックの削減です。4つ目はSDGs14の達成にもつながります。
現在、地球温暖化の影響により、海水温が上昇してサンゴの白化現象などがおこっています。これらを防ぐため、現在たくさんの対策が行われています。それだけではなく、北斗市の海にプラスチックごみが捨てられ、それを生き物が食べてしまうという問題もあります。これらの問題に向けた対策として北斗市では、七重浜海浜公園などで、毎年春と秋に海岸線の清掃活動を実施しています。私たちができる対策は、こういった清掃活動のボランティアに参加することや、ゴミはポイ捨てせずに分別して捨てることなどです。地球温暖化の気温の上昇に関係しているので、地球温暖化の対策をすることでも、防ぐことができます。
今、世界は、地球温暖化によって、災害や気候変動により、様々な問題におわれています。ですが、大人から子供までが、自分にできる対策を少しずつ実行することで、様々な生き物や自然を守ることにつながります。わたしは今回、この作文や調べたことをとおして、地球温暖化によっておきた問題や私たちの住んでいる北斗市の対策も知ることができました。また、それぞれの環境問題がつながりあっていることも気づきました。自分のできる対策を考え、少しずつ実行し、対策し、北斗市の自然を守ることを通して、地球温暖化の問題を減らしていきたいと思います。

7.根本星南さん(石別中学校2年)『 私一人でも出来ること 』

石別中

私は約4年半、道南いさりび鉄道を利用しています。いさりび鉄道からは、美しい景色をたくさん見ることが出来ます。豊かな自然に囲まれた渡島当別駅は、外観が教会風で、屋内にはステンドグラスやマリア像があります。とても素敵な場所なので、観光客の方が写真を撮っている姿もよく見かけます。
しかし、気になることがあります。
それは、ゴミのポイ捨てです。駅のホームから見える範囲に空き缶があったり、跨線橋にお菓子の袋が落ちていたり、駅を出てすぐ空のペットボトルがあったりします。それを目にするたびに、私はとても残念な気持ちになります。
「11 住み続けられるまちづくりを」「12 つくる責任 つかう責任」「14 海の豊かさを守ろう」「15 陸の豊かさも守ろう」……これらは、学校で学んでいるSDGsの中で示されているものです。SDGsとは、知っての通り、2030年に達成すべき世界基準の目標です。
とても大切な考えで、自分も意識して生活しているつもりです。道端にゴミが落ちていない町は「住み続けられるまち」だと言えるはずだからです。そして、ゴミが捨てられなければ、「海の豊かさ」も「陸の豊かさ」も守ることが出来るはずだからです。
しかし、現実として、目の前にはゴミがあるのです。
しかも、毎朝です。
この調子では、あと6年で目標を達成することはとても難しいように思います。
私は、ゴミのポイ捨てがなくなってほしいと、毎日のように思っています。同じように考えている人は先生方の中にも、地域の人達の中にもいて、学校や町内の行事で地域の清掃活動が行われることがあります。でも、何ヶ月かに1回です。そのときはキレイになっても、少し時間が経つと、また元に戻ってしまいます。
どうしたら、ゴミのポイ捨てを無くすことが出来るのでしょう。
最初に思い浮かんだことは、ゴミ箱を設置することです。渡島当別駅や、周辺の個人商店に、大きめのゴミ箱を置く、そうすれば、少なくとも「捨てるところがなかったからその辺に置いた」というようなことはなくなるはずです。
でも、そう単純な話ではないのでしょう。溜まったゴミは誰が片づけるのか。設置費用はどこから出てくるのか、管理や資金の問題があるため、現実的な方法ではないような気がします。
みなさんは、どう思われますか。現実的に、ゴミのポイ捨てを無くす方法など、あると思いますか。
私は「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という言葉を聞いたことがあります。それを頼りにすれば、自分一人でも出来ることは、今日からすぐに始められると思います。
いきなり世界の在り方を変えたり、急に他の人の行動を直したりすることを考えるのではなく、私たち一人一人が、自分一人でも出来ることは何かないでしょうか。
何かないだろうかと考えている私の目に留まったのは、ビニール袋でした。母や祖母が、出掛けるときに必ず持ち歩いていたのです。レジ袋が有料になり、エコバッグを持ち歩くのが普通になりましたが、私の家族はビニール袋派です。かばんやポケットなどに入れておけるので、持ち運びやすいからだと思います。
これは使えるかも、と思いました。時間が経って汚れたゴミを素手で掴むのは抵抗がありますが、ビニール袋を手にはめて回収し、裏返してロを縛れば、ゴミを少しだけ拾うことが出来ます。ゴミ箱を探している人に差し出して使ってもらうことも出来るかもしれません。
そんな行動がSNSでバズって世界中に広がって……というのは、少し壮大すぎるとは思いますが、少なくとも、自分一人でも出来ることだなと思いました。何の力も持っていない、ただの中学生の私でも出来ることです。
街でよく見かける「ゴミのポイ捨てはやめましょう」などのポスターに「ゴミは持ち帰ろう」「ゴミ袋を持ち歩こう」というー言を付け加えてみるのもいいかもしれません。
最後にひとつ、宣伝をして終わります。
もしも、この中に、北斗市のトラピスト修道院に行ったことがない人は、ぜひ、いさりび鉄道を使って足を運んでみてください。綺麗な駅が出迎えてくれて、美しい木立が並び、石別中学校を通り過ぎた先の売店では美味しいソフトクリームが売られています。お立ち寄りの際には、ポケットにゴミ袋をひとつ忍ばせておくと安心です。

8.山本絢音さん(浜分中学校2年)『 言葉から変えられる 』

浜分中

皆さんにとって「言葉」とはどのようなものですか。私は人が生きていく上でなくてはならないものだと思います。言葉が無いと人とのコミュニケーションを取ることが出来ませんし、このように作文を書いて発表することもできません。スマホでLINEをしたりすることやゲームをすることもできません。ちなみに国語辞典には「言葉とは人が考えや気持ちを伝えるための手段としての音声や文字」とかかれていました。確かに私が気持ちや考えを伝えるときは言葉を使っていると、実感しました。
ですが、言葉はとても怖いものです。何が怖いのかを説明します。「邪魔」「消えろ」「生きてる価値ないんじゃない」などの攻撃的な言葉を言われた人はとても悲しく、嫌な気持ちとなり、心に一生の傷として残ります。これらのことを「いじめ」と捉えることもできます。
もしも言った人に悪気が無かったとしても遊びの中でからかいの意味で言ったとしてもその放ってしまった一言が相手には攻撃となります。その言葉を核兵器などに例えると、知らぬ間に弾を放ったり、力をふるったりして人を傷つけていることになります。傷つく言葉を言われた人は自殺に追い込まれてしまうことがあります。
2021年の旭川市の女子中学生が行方不明となり、1ヶ月後に遺体で見つかった事件を覚えていますか。その中学生の死亡した経路はいじめです。言葉が始まったいじめだと考えられています。そこから暴行や嫌がらせなどにつながって自殺に追いこんだと考えられています。大げさに言っているように聞こえるかもしれません。ですが2022年の18歳以下の死亡原因の1位は自殺です。その自殺理由の多くがいじめです。そのいじめも最初はからかいだけでしたが、後には、いじめの内容が精神を傷つける内容に変わっていき、耐えられなくなった被害者が自殺してしまうケースがほとんどです。このような事件の加害者に話を聞くとほとんどの人が口をそろえて、「遊びのつもりでやった。」「こんなことになるとは思わなかった。」と話すそうです。これは話し言葉のいじめですが、書き言葉のいじめも絶対にやってはいけません。書き言葉だと誰が書いたかわからないからです。
最近SNS上での誹謗中傷や悪意のあるコメントを見かけることがあると思います。もしもそのコメントを描いた人が信頼している人だったら、相当なショックを受けることになります。なのでどんな状況だったとしてもいじめは絶対にやらないで下さい。
そしてこれらの「いじめ」に関する問題を考えることはSDGs10番「人や国の不平等をなくそう」にもつながると思います。この目標の内容を簡潔に説明します。この目標は年齢、性別、人種、宗教などの世界にある様々な不平等をなくし、どの国でも人権が守られ格差の無い豊かな暮らしを築くことが目標です。不平等は平等ではないということです。これは差別にもなります。例えば、日本人の肌の色での差別、黒人では昔奴隷制があったことで、それが根づいて未だに抜け出せない国もあります。このように人を分けたり、選んだりする時点でそれは差別の始まりです。差別はどこでも起こります。その差別の内容は軽いものから重いものまで様々で、重いものの中には一生まとわりついたまま生きていかないといけないものもあるかもしれません。例え、軽いものだとしても差別をされた人の心の中には一生残り続けることでしょう。
私は差別が絶対にあってはいけないものだと思っています。そして起こってはいけないものだと思います。差別は、日時、場所、状況などが関係なく起こり得ます。もしも苦しんでいる人を見つけたら手を差し伸べて助けましょう。そして信頼できる大人の人に話して解決しましょう。
私は、言葉の使い方だけで差別を減らすことができ、その差別が減ることで不平等も段々と減っていき、少しだけかもしれませんがSDGsにも貢献できると考えています。
そして、言葉には良い面もあります。私が中学1年の学年末テストの前に悩んでいたことがありました。
これまで勉強したのにあまり良い点数をとれなくて不安に思っていたとき、塾の先生が、「努力は裏切らない。例え、努力が報われなかったとしても、いつか必ず報われる日が来る。」と私に言ってくれて、とても救われました。
また、曲の言葉に勇気をもらったこともあります。「ケセラセラ」という曲を聞いていて、その歌詞中に「私を愛せるのは私だけ」という部分があり、そのフレーズを聞いた途端私の考えは180度変わりました。このように言葉は人を救う事もできます。
最後に皆さんは自分が容易に放った言葉で人が死んでしまうかもしれないということを絶対に忘れないで下さい。人が死んでしまってからでは遅いです。自分が放つ言葉には責任を持って下さい。そして、言葉から人の考えや思いを変えられることを覚えておいて下さい。日常の中で「ありがとう」や「きっと出来るよ」などの自分も相手も認めてあげるような言葉を使いましょう。毎日のように飛び交う言葉達に対してあなたはどう思いますか。

9.向井莉都さん(北海道函館水産高等学校3年)『「ファストファッションについて思うこと」』

函水

私はオシャレをするのが大好きです。ですから頻繁に服やアクセサリーを購入するのですが、学生なのであまりお金も無いため激安通販サイトで購入することがほとんどです。実は現在、この激安通販サイトを利用する人が、私だけでなく、若者を中心に急増しているのです。このように最新のトレンドを反映した洋服を安く大量に販売することをファストファッションと呼んでいます。私たちには手軽に利用できて便利ですが、この安さの背景には決して良いとはいえない事実の存在が隠されているのです。
例えば、有名な激安サイト、ここでは仮名でS社とさせていただきます。このサイトは、アジアの、ある国が発祥のサイトで、洋服の多くを激安で買うことができるファストファッションブランドとして特に若者に人気があります。現在では、東京と大阪に店舗を構えているほどの大きな会社になっています。しかし、この頃、販売されている商品から国の基準値をはるかに超える発がん性物質が検出され、問題になっています。具体的には、子供用のバッグや靴、水着やビーチボールなどの日用品からも検出されていますが、これらの商品を使用し続けていることで病気になる明確な根拠がないため、販売停止にすることもできず、サイトには毎日、新しい服が出品され続けています。
また、もう一つ問題視されているのが、服を作る労働者についてです。あるイギリス人女性2人が、ファストファッションブランドの安い価格に目を付け、実際にその工場に行って調査をしました。それによると1日18時間働き、少なくとも1日500着もの服を作りますが、1着わずか日本円で6円程度の収入にしかならないそうです。ミスをした際には給料の3分の2が減給になると、そこで働いている方が話してくれたそうです。
このような現状を皆さんは知っていましたか?私は、SDGsについて調べている時にこのような事例を知りました。自分が今、身に着けている服も不正な労働で作られていたり、安全性が確かでない物だったりするかもしれないと思うと、複雑な気持ちになりました。
それでは、この激安通販サイトで服を買うことをやめれば、問題解決につながるのでしょうか?残念ながら問題解決にはなりません。実は、通販サイトを利用するのは主に先進国の人たちです。もしその人たちが商品の購入をやめてしまえば、売り上げが落ちてしまい、労働者の仕事も減ります。当然、給料も減って、最悪の場合は仕事をも失ってしまいます。結果として労働者の暮らしは、更に苦しくなるのです。どうやら、この事には、解決の難しい世界的な経済格差の問題も潜んでいるようです。
このような状況を改善するため、日本の有名な企業も取り組んでいます。具体的には、労働者の権利を保護するための行動計画を策定していたり、サステナブルな素材を使用した製品を提供し、安全かつ、環境にも優しい服を提供できるようにしていたりしています。しかし、企業ばかり努力していても、中々現状は変わりにくいと思います。
私たち個人も日常で工夫していかなければなりません。例えば、服を購入する際に本当に今必要なのか冷静になってみることや、今持っている服を長く着ることも今の状態を変える大きな一歩となります。また、私は着なくなった服は捨てずにフリーマーケットアプリに出品したり、服をアレンジして、また着られるように工夫をしたりしています。こうして一人ひとりが小さな努力をすることで、SDGsの目標にある「つくる責任、つかう責任」は、改善に近づくのではないでしょうか。
最後になりますが、皆さんがいつも購入している衣類が厳しい労働環境のもとで作られた物かもしれません。新しい服を買ったから今まで使っていた服を軽々しく捨ててしまう、安いからといって必要以上に服を購入する、このような行動をしていたら、今の悪い状況は変わりません。ですから、今ここにいる皆さんが、ファストファッションが抱える問題を理解し、少しでも努力をしていただければ、大きな変化になると思います。私もオシャレを楽しみつつ、自分のできる事に取り組んでいこうと思います。

10.寺内碧人さん(北海道大野農業高等学校2年)『 今と未来とつながり 』

大農

私は今、大野農業高校の食品科学科に通っています。食品科学科では現在新しい実習棟が建てられており、最新でより高度な技術を駆使して食品を生産する上での知識を学んでいます。そんななか、私が所属している乳加工班という専攻班ではあるプロジェクトが進んでいます。それは北斗市内外と道南の公立、私立高校、高専を巻き込んだ大きなプロジェクトで、北斗市を含む、地域のふるさと納税の返礼品を作るということです。各高校、専門高校では授業の一貫として商品開発を日々されていると思います。そこで乳加工班の先輩方、私たちの代も含めて考えたことは、「高校生が作った商品を一つの箱につめた返礼品を作ろう」というものです。簡単にいえば「道南高校福袋」とでもいえます。現在は北斗市のふるさと納税を担当している課の方々との話し合いを計画しています。また、どんな高校とコラボするのかを考えるため、各高校の生産したものや商品化したもの、ふるさと納税の返礼品として出品したことがあるものなどを調べています。このようにまだ情報を調べることやどんな目標を掲げ、実現させたいものは何かなどをまだ手探りで進めているため、どのような方向性を見いだしていくかを専攻班内だけで考えています。ですが、これから近い未来にはふるさと納税を担当してくださる市役所の方々、他校での商品を生産している専攻班や学科の方々と連携を深め、最新の技術を用いて完成へと共に歩んでいきたいと考えています。
私は今となってはこのようなことをしておりますが、大野農業高校に来たときは特に農業に対する何かしらの興味や、特別の関心などもありませんでした。ですが、学校生活を送るうちに、徐々に興味を持つようになりました。それは授業を通して自分が好きで意欲的に知ろうとしていたITの分野と、特に興味があるわけでもない農業が自分のなかで相性が良いのではと思ったからです。IT分野では、情報伝達の早さや情報内容の明確さ、普及率の高さ、専門技術者が多くいるなどがあります。その反面農業は作物の生産、販売に多くの手間がかかり時間も多く費やします。その他に天候による不良、人手不足、などなど計り知れないほどの試練があります。ふとそう考えてからは、真逆の2つだからこそうまく使えば良い化学反応があるのではと思い、授業への意欲や取り組み方などが変わっていき、先ほどのようなアイデアが生まれました。その成功への一歩として、常日頃からいろいろな所から情報を得ようと心がけております。さて、ここまでは高校生活上での話で、タイトルでは「今」という部分であります。
続いてはタイトルでいう「未来」について話したいと思います。先ほども話したように私は農業高校に通っていますが、進路は情報系大学への進学を考えています。理由は2つあります。1つ目としましては、パソコンを用いてIT分野の専門的な知識を知りたいという思いがあるからです。高校にも情報系や工業系などの専門高校はありますが、私はさらに高いレベルでのITに関する技術や知識を身につけたいので、大学への進学を目指しています。
2つ目は、今の会社や企業の多くは、企業と学生、企業と企業といった連携がほとんどないのではないか、と感じたからです。そのため今企画しているふるさと納税返礼品からヒントを得て、いろいろなアイデアを持った人たちを繋げられるような仕事をしてみたいと思い、手助け、なかだち、提案をコーディネートできるような会社を起業したいと思っています。そのためにより効果的に早く・的確に仕事を進めることができるのは、IT技術の進歩しかないと考えています。
最後にタイトルの中の「つながり」についてです。私は高校生という立場の今思うことは、さきほど話したいろいろな立場の人たちと連携をしても、うまくつながれる社会であって欲しいということです。ですが、現在、ほとんどの会社、企業は社会で生きていくためには利益を出し続けなければならなかったり、ライバル会社の商品との差別化をはかるなどと競争社会であり、それをしなければ倒産・破産をするといった余裕がない状態が常に続いています。その延長として重労働と思われている農業にもしわ寄せがきており、後継者不足、技術停滞、就農人口の低下等々日本の農業自体も、先行きが見えない状況となっています。なので今、新たなものとして注目されているIT技術と危機が迫ってる農業が組み合わせられれば、日本の農業もさらに発展していくと思います。
今は非常識と思えるほど、変わったことや的外れなことだとしても、最善の策であれば後で浸透していき、新たな常識へと変わっていくと思います。意識や認識は急に変えることができません。なので新しいことにはすぐに取り組んでいき、未来への橋をかけ、繋げていくべきだと思います。
以上で発表を終わります。

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