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北斗市移住プロモーション基本戦略

北斗市移住プロモーション基本戦略

1.背景

  北斗市の人口は、5年に1度実施される国勢調査を基にすると、平成17年の48,056人が最大で、その後ゆるやかに人口は減少しています。

 住民基本台帳を基に細かく調べていくと、少子化の影響により自然増減数は平成17年から減少し、社会増減数は、転出超過の影響により平成19年から減少しています。結果、北斗市の人口は、平成19年から減少に転じています。

 このペースで人口減少が進んでいくと、国立社会保障・人口問題研究所の調査に基づいた推計によると、北斗市の人口は、約40年後の平成72年には、29,808人となり、現在の人口の約6割になると推計されます。

 市では、上記のような人口減少問題の改善に向け、平成27年12月に「北斗市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、その中で「北斗市らしさを活かして人を呼び込み・呼び戻す」という基本目標を設定し、移住・定住の促進に取り組むことを謳わせていただきました。

  ・北斗市の人口推計については、北斗市人口ビジョン (PDF 792KB)をご覧下さい。

  ・北斗市まち・ひと・しごと創生総合戦略 (PDF 516KB)こちらをクリックして下さい。

 

2.移住・定住志向調査分析業務

 市では、平成29年度から本格的に移住プロモーション事業を展開していく為、都市部に居住する様々な移住志向をお持ちの方の中から、どのようなタイプにアプローチし、また、どのようなプロモーション戦略を展開していくのがより効果的なのかを把握するべく、「移住・定住志向調査分析業務」を民間業者に委託し、実施しました。

主な業務内容

 

3.都市地域に住む地方移住志向者2,000名へのインターネット調査

 三大都市圏及び札幌市に住む地方移住志向者2,000名に対し、インターネットによるアンケートを実施しました。

結果(抜粋)

(1)地方への移住を「真剣に検討している」割合は約6%。

地方への移住を「真剣に検討している」割合

(2)北斗市をよく知っていると答えた人の割合は、札幌市で56%、三大都市圏は12%以下。知られている内容の中で、半分以上の人が知っていると答えたのは、位置・気候・新幹線のみ。

北斗市をよく知っていると答えた人の割合

(3)北斗市への”強い移住意向=大いに検討”は、どの圏域でも4%前後いる。

北斗市への”強い移住意向=大いに検討”

調査の詳しい結果 (PDF 781KB)はこちらをクリックして下さい。


アンケート調査の結果、移住後の希望生活スタイルに注目すると、次の5つのグループ(=クラスター)に分類することができました。

(1)マイセルフ型・・・移住後は、自給自足や土に触れる生活を希望する。

マイセルフ型のクラスターシート

(2)自分らしさ&子育て型・・・移住後は、自分の時間も大切にし、子供も自然の中でのびのびと育てる生活を希望する。

自分らしさ&子育て型のクラスターシート

(3)地域融合&仕事重視型・・・ある程度仕事にこだわりを持ちつつ、移住後は、積極的に地域行事に参加し、移住先に溶け込む生活を希望する。

地域融合&仕事重視型のクラスターシート

(4)自己実現型・・・移住後は、読書や歴史の研究などに没頭するような、じっくりと自分を高める生活を希望する。

自己実現型のクラスターシート

(5)とにかく移住型・・・漠然と移住に憧れるクラスター。

とにかく移住型のクラスターシート

 

4.東京在住移住希望者によるグループインタビュー

インタビューから得られた特記事項

東京在住移住希望者によるグループインタビュー

  • 「北斗市」の名前については、ほぼ全員が知っていた。しかし、内実はほとんど知られていない。
  • 具体的な魅力ポイントでは、特に女性層から「子育て・福祉」環境の良さが注目される。
  • 「北斗市らしい移住者への支援」の内実化をPRの基礎とすべき。

東京在住移住希望者によるグループインタビューの詳しい結果 (PDF 987KB)はこちらをクリックして下さい。

 

5.北斗在住先輩移住者によるグループインタビュー 

インタビューから得られた特記事項

  1. 地縁性が強い移住パターンが多い。移住理由のキーワードは”子育て”。
  2. 「函館と北斗を分けて考えていない。広い意味で函館に住んでいる」との考え方は、その他の先輩移住者の”ちょうどいい街”との共通意識と言える(大函館圏の中の北斗地区的発想)。
  3. 圧倒的に評価されるのは、北斗市の「子育て・福祉分野」の手厚い取り組みである。これに「少雪温暖」が次ぐ。
  4. しかし、職探しが難しい、公共交通機関の弱さ、買物利便性(大型ショッピングセンターが無い)などは、払拭された懸念ではないことから、移住意向者への丁寧な情報提供が必要となる。
  5. 「地域を挙げて、どのような移住者支援策を用意しているのか」には明確に答えを出すことが肝要である。

北斗在住先輩移住者によるグループインタビューの詳しい結果 (PDF 654KB)はこちらをクリックして下さい。

 

6.移住オピニオンによる現地ツアー 

小林謙一氏(東京から岐阜県郡上市へ移住、移住相談窓口業務を約7年担当)からのアドバイス

小林謙一氏(東京から岐阜県郡上市へ移住、移住相談窓口業務を約7年担当)からのアドバイス

  1. 最大の魅力は、水産大学など全国的に有名な、また未来大学など個性的な大学が近くにあること。地域にとって、人口流出する一方の20代が、他地域から流入してくる大学などがあるのは、強力な可能性。
  2. 市営住宅も新しくきれい。今後「短期滞在住宅」(入居期間1~3年)の整備が必要になると考えられるため、充実した市営や市有住宅があるのはアドバンテージがある。
  3. 地域・高校・大学・企業が連携した、オープンで参加型の研究所、または継続的なワークショップの仕組み、などの設置を考えると良いのではないか。

浅井麻美氏(東京から岡山県瀬戸内市へ移住、情報発信会社を起業)からのアドバイス

浅井麻美氏(東京から岡山県瀬戸内市へ移住、情報発信会社を起業)からのアドバイス

  1. 子育て環境は「整っている」が「充実していない」。
  2. 子育て環境は「インフラ」なので、子育てしやすいの向こう側(仕事、趣味、暮らし、教育)の充実で差別化するべき。
  3. 「便利」は、移住の決定条件には決定力に欠けていて、移住を考えている人は、商業の産業化より文化の産業化に重点を置いている人が多い印象である。「ここだからできること」をわかりやすくアピールすることが、移住定住につながると思う。

移住オピニオンによる現地ツアーの詳しい内容 (PDF 3.83MB)はこちらをクリックして下さい。

 

7.移住施策に関するアイディア会議 

アイディア会議から得られた意見

移住施策に関するアイディア会議

  1. メインターゲットクラスターは、北斗市の強みが最も活かせる「自分らしさ&子育て型」が良いのではないか。ただし、どの地域でも力を入れている層なので、いかに他と違いを作れるか検証する必要がある。
  2. 「自己実現型」は、既婚の女性が多い層なので、市の情報をまわりに拡散するアンバサダーの役割を担ってもらえる可能性がある。サブターゲットとすべきではないか。
  3. 移住プロモーションの手法としては、「移住プロモーションタイトルやロゴ、コピーの開発」、「移住PRムービーやパンフレットの製作」、「移住検討者向け専用サイトの開発」、「移住体験ツアー等の実施」などが挙げられた。

 

8.北斗市移住プロモーション基本戦略

 北斗市では、「移住・定住志向調査分析業務」の結果を踏まえ、以下の通り、「北斗市移住プロモーション基本戦略」を作成しました。

プロモーションコンセプト

プロモーションコンセプト「母がハハハで元気な街!」のロゴ

子育てに奮闘するお母さんと、家族のために。
自然、くらし、保育・教育。
子育てに必要なすべての環境を整え、
負担を減らし、将来への安心を与える。

お母さんが笑うと、家族も笑う。
お母さんが元気だと、街も元気になる。

元気な北斗市のために。
子育て世代のお母さんを、街全体で応援していきます。

プロモーションターゲットクラスター

メインターゲット

「自分らしさ&子育て型」

サブターゲット

「自己実現型」

プロモーションエリア

「首都圏+札幌圏」

プロモーション事業内容

 平成29年度より、「移住プロモーションタイトルやロゴ、コピーの開発」、「移住PRムービーやパンフレットの製作」、「移住検討者向け専用サイトの開発」、「移住体験ツアー等の実施」などに取り組めるよう、詳細を検討中です。

※ 基本戦略の詳しい内容 (PDF 932KB)はこちらをクリックして下さい。

 

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