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醸造用ぶどう生産者のみなさんにインタビューしました

秋が長く冷涼な気候でぶどう生産に適した土壌、そして山間地に南向きの斜面が多いといったワイン造りに適した条件が揃う北斗市。

ここ北斗市でヴィンヤードを開設し、地域の特徴を活かしたワイン造りに取り組んでいる生産者のみなさんにインタビューしました。

【注意】

ワイナリー・ヴィンヤードは関係者以外立ち入り禁止です。
病原菌の持ち込みにつながる可能性があるため、無断で立ち入ることのないようお願いします。
 

 

株式会社 農楽

「曲がって、振って、農を楽しむ」「野良仕事」「どこにも属さず、自分たちの理想を追い続ける」

農楽には、こんな意味が込められています。

「自分たちの納得いくものを提供し、身の丈にあった収入と、最大限の幸せを感じられること」

これが我々の一貫した哲学です。

Q  北斗市を選んだ理由  

 降雨量の少なさ、光合成に適切な日照と気温、冷涼で低い湿度。北海道では野菜や葡萄がゆっくりと成熟し、味わい深く、薫り高いものがとれます。

 夜温がしっかり下がることにより保持される酸。酸があることで葡萄が耐病害虫性を保持し、ゆっくり熟すのを待つことができます。

 味覚的にも、キリッとした酸と厚みは、理想とするワインに不可欠だと考えています。

 積算温度やその他数々のデータから、私たちの思い描くワインをつくるための栽培適地は、ここ北海道道南地方なのでは、と長らく考えていました。

 

Q  ヴィンヤードについて教えてください

 北海道最大のジュラ紀石灰岩「峩朗(がろう)鉱山」を背に、世界に名を馳せる函館市街の夜景を見下ろす絶景の南向き斜面に葡萄畑があります。

 北斗市(旧大野町)は、かつて果樹地帯でした。さまざまな事情で果樹農家が減ったものの、高品質な醸造用白葡萄を作れる好条件はそろっています。

 夏は暑すぎず、秋は長い。ゆっくりと葡萄の成熟を待つことができます。冬は寒すぎず、凍害の心配は少ない。雪が少なく、急いで剪定をする必要がありません。

農楽ヴィンヤード

広大な自然

農楽ヴィンヤード2

函館市街の夜景を見下ろす絶景の南向き斜面

 

ひとこと

 ワインの味わいは、葡萄品種だけでなく、土地の個性によって、そしてできた葡萄と人がどう向き合い造るかで決まる

農楽ワインと料理

「今まで飲んできた日本のワインはこうだった」「この葡萄品種はこういった味だ」、

こういった先入観を廃して農楽蔵のワインに接していただきたいので、葡萄品種をラベルに積極的に表示しません。

ワインの味わいは、葡萄品種だけでなく、土地の個性によって、そしてできた葡萄と人がどう向き合って造るかで決まると考えます。

ですから、メルローで造ったワインがピノ・ノワールのような色調・香味だったり、甘口で作ることが多いナイアガラが完全辛口だったりします。造り方や味わいはその都度公開しますし、

シリーズによって一貫性がありますので、お気に入りの個性やスタイルをお楽しみ下さい。

 

 

サッポロビール株式会社(グランポレール北海道北斗ヴィンヤード)

ブランド名の「グランポレール」は、フランス語で“偉大”を意味するグランと、“北極星”を意味するポレールから名付けられています。

ブランドコンセプトである「想いをつなぐ日本ワイン」には、グランポレールの特長である「産地のテロワール」・「ぶどうの個性」・「つくり手の情熱」を感じていただき、

畑から食卓までのそれぞれのこだわり(想い)をお客様まで紡いでいくことにより、北極星のようにお客様の人生の1ページを輝かせたいという願いが込められています。

Q  北斗市を選んだ理由

 気象・土壌などの諸条件がワイン用ぶどうの生育に適していることはもちろん、栽培作業が効率的に行える広大な土地があること、

 北海道はサッポロビール創業の地として特別な縁があり、北斗市の全面的なバックアップを得られたことが理由です。

Q  ヴィンヤードについて教えてください

「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」は、2018年に北斗市に開設した当社の最新の自社畑です。

 南東向きの10~17%の比較的急斜面の畑で、排水性が良く日照を多く受けられます。市内の石別地区に位置し、近くには市を代表する観光スポットであるトラピスト修道院があります。

 また、海にも近く、畑の中腹からは函館山や津軽海峡が望むことができます。当ヴィンヤードでは2019年からぶどう苗木の植え付けを開始し、

 現在、約9haの面積で7品種のぶどうの栽培を進めています。北斗市のある道南は、道内では最も温暖な地域の一つで、秋霜が遅く成熟期間を長く確保できるため、

 従来、北海道では難しいとされていた品種にも適性が期待される最注目の産地です。

サッポロビールヴィンヤード

畑の中腹から望む津軽海峡

ひとこと

 シャルドネの華やかな香りと心地よい酸味と果実味のバランスのとれた味わいが特長のワイン

サッポロビール生産者の皆さま

トップに掲載した写真は、2023年に数量限定で販売した「グランポレール  北斗シャルドネ<初収穫>2022」は、当ヴィンヤード産ぶどうから製造した待望のファーストヴィンテージワインです。

栽培しているぶどう樹も順調に育ってきており、収穫状況に合わせて今後、様々なワインをリリースしていきたいと考えています。

これからの展開もどうぞご期待ください。

 

DUE PUNTI Vineyards

イタリア語でDUE PUNTI(ドゥエ プンティ)。直訳すると2点 (Two Points)という意味。

それは「品質最優先」「広い視野で」という今後のワイン造りにおいて大切にしたい2つの指針のことです。

Q  北斗市を選んだ理由

 事業開始にあたって最も大切な土地探しは、冷涼気候である程度まとまった土地であること、そして主に南向きの傾斜を条件に探しました。

 簡単には見つかりませんでしたが、北斗市の熱心な職員の方との出会いがあったり、この地域でのパイオニアである株式会社農楽の佐々木夫妻から

 ブドウがどのように育っているか等、色々と教えていただいたこともあり今の北斗市の圃場にたどり着きました。

 これから様々な試行錯誤をしながら、この土地での可能性をワインという飲み物で表現していけるようになりたいと願っています。

Q  ヴィンヤードについて教えてください

 函館山を望む緩やかな南南西向きの斜面はこれから植樹し、ブドウ畑になっていく想像を掻き立ててくれるのには十分でした。

 畑から見渡すことのできる大野平野、函館山、下北半島は美しく、裏の山側には石灰岩を豊富に含む峩朗鉱山があります。

 気候としては津軽暖流のおかげで冬は北海道の中では比較的暖かい方になりますが、梅雨の時期には太平洋側の気候の影響を受け多湿で冷たい気温が続くことがあり、

 収穫量にとって重要な生育期間と被ってしまうと収穫量は厳しくなります。

 それでもブドウの成熟にとって特に重要な秋には、北海道の中でも南部であるこの辺りの気候の恩恵を受け、暖かく雨の少ない日が続きます。

DUE PUNTIヴィンヤード

函館山を望む緩やかな南南西向きの斜面

DUE PUNTI土壌

ブドウづくりに適した土壌

 

ひとこと

 特異な土壌と北斗市の気候のコラボで、果たしてどんなブドウやワインの味をもたらしてくれるのか。

DUE PUNTI生産者の顔

DUE PUNTI Vineyardsの畑は粘土質の下層土があり、その上には団粒構造で水捌けと保水力の良い黒ボク土壌の表土があります。

世界の約1-2%の特異な土壌で、ふかふかで密度が低く耕しやくなっています。この土壌がある活火山地帯は熱帯地域に多く、

ワインベルト地帯ではあまり分布していないため、ワイン用のブドウ栽培地としては個性的な土壌といえます。

日本の農業全般で言えば広く活用されている表土であり、海外のワイン産地だと、例えばスペインのカナリア諸島では

トラックいっぱいにこの表土を取って、低地の豆やジャガイモの栽培のために移動させたりしています。

他にもコーヒーやトウモロコシ、米、タバコや野菜が多く栽培されている、このような特異な土壌が北斗市の気候と相まって、果たしてどんなブドウやワインの味をもたらしてくれるのか楽しみです。

 

株式会社torocco

torocco(トロッコ)と名前は、母体のフレンチレストランAki Nagaoと姉妹店のお店とお店を結ぶ線路を敷いてトロッコを走らせ、

みんなでせっせとレストランの材料やワインを運び、一生懸命コツコツ仕事をしたいというイメージから名付けました。

それは、北斗市においてワインを作ることも同様であり、北斗市とお客様を繋ぐ乗り物であるtorocco(トロッコ)に、私たちの想いとワインを乗せて

世界中を走り回らせていきたいです。

Q  北斗市を選んだ理由

 10年来の友人関係にあった株式会社農楽の佐々木夫妻からワイン作りをやってみないかと声をかけて頂けた事がきっかけでした。

 北海道の中でも積雪量が比較的少なく、南向きの斜面が多いなど、気象や地形が栽培に適していること。昼夜の寒暖差が大きく、

 糖と酸のバランスが取れたワインができる地の利があると感じました。

 そして、他地域と区別でき、北斗市らしさを表現できるワインができると思いました。

Q  ヴィンヤードについて教えてください

 北斗市向野で約30年間続いてきた「フロンティア果樹園」をオーナー(小川さん)のリタイヤのタイミングで引き継がせていただきました。

 これまで観光果樹園としてさくらんぼとプルーンが主に栽培されていましたが、今後もこれら果樹はできる限り残し地域の方達との関係性を継続していきたいと考えています。

 果樹園の圃場の他には、秋に紅葉の名所となる八郎沼公園を麓に抱く観音山の南斜面に広がる土地を開墾し、沢山の葡萄が植えられるように努めています。

 2021年から徐々に植樹本数を増やしてきたブドウは7品種、これに加えて果樹園で大切に栽培されてきたナイアガラもあります。

 北斗市向野の自然環境に相性の良いブドウ品種を模索して この土地に合うものを見つけていきます。

トロッコヴィンヤード

引き継がれた土地を大切に

トロッコ果樹園

植樹本数を増やしてきたブドウ

 

ひとこと

 土地の自然、そしてぶどうと向き合い「自然に根差した栽培」

トロッコ生産者の顔

私たちの「torocco winery」は函館山を臨む、北海道北斗市に位置します。

元々「フロンティア」という果樹園であった畑を引き受け、2021年より始動しました。

この土地の自然、そしてぶどうと向き合い「自然に根差した栽培」を目指し、現在までに、7種のワイン用ぶどうを植樹。

ワイナリー施設は現在建設中で、2024年秋に完成予定です。

 

 

 

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