HOMEキミとボクとホクト移住者インタビュー空手道場運営 勝碕捷二さん

空手道場運営 勝碕捷二さん

人と地域のつながりを、本気の趣味が広げてくれた。

空手道場運営 勝??捷二さん

移住の決め手になったのは、たくさんの親しい友人。

 以前は共同通信社の記者だった勝碕さん。広島、東京、埼玉、函館。日本中を転々とし、定年退職を機に北斗市へ移住した。「もともとは倶知安町の出身です。50歳から3年間、共同通信社の函館支局に支局長として来ていました。その頃、趣味のつながりでたくさんの友人・知人ができたんです。それで退職後は知り合いが多い道南の北斗市に住もうと思いました」。

 仕事は楽しく、遊びはまじめに。そんな勝碕さんのモットーは、多彩な趣味に現れている。彫刻や手打ちそば、空手。話を聞けば聞くほど、一つひとつが本格的だ。「函館にいたときは五稜郭の近くで彫刻を教わっていて、今でも彫刻は続けています」と、立派な木彫りの彫刻や器を見せてくれた勝碕さん。「大野町(現在の北斗市)に生まれた蕎麦愛好会の依頼で、そば打ちを教えていました。『はじめてのそば打ち』という本のモデルもやったことがあるんですよ」。そば打ち会で仲良くなったメンバーは、移住する際にも家探しを手伝ってくれたそう。まさに人の縁が結んだ移住だった。

空手道場運営 勝??捷二さん
空手道場運営 勝??捷二さん

 

趣味にも、地域にも。自ら積極的に参加する。

 日本各地を転々としてきた勝碕さんは言う。「どこの土地でも、うまくやっていくには人と人との関係が大切だと思います。特に自ら地域のコミュニティに参加しようとする姿勢はとても大事です。僕は空手やそば打ちなどの趣味のおかげで、地域と馴染むことができた。それは北斗での人とのつながりがあったからできたと思っています」。多彩な趣味が、人との交流の和を広げてくれた。

 現在は週に2回、空手道場を開いている。「この道場も、関東で所属していた総合武道団体の宗家が、北海道地区本部の創立を勧めてくれたのがきっかけです」。勝碕さんはその本部長を務めている。「現在は、木曜の夜と土曜の午前に道場をやっています。北斗市内はもちろん、函館から来る方もいます。生徒さんは大人も子どもも半分ずつくらい。親子で汗を流し、ひとつのことをやるというのが大きな狙いです」。道場は地元の人たちとつながる場となっている。

 

学校でもなく、家庭でもなく。近所という場を子どもたちに。

 地域の子どもたちと関わる機会も多い勝碕さん。「今の子どもたちは、近所の人と仲良くしたいんだけど、親からは知らない人と話しちゃだめと言われて、複雑な環境に身を置いてますよね。そんな状況を地域の中で解消できないかなと思っています」。勝碕さんはできるだけ地域の行事や学校の行事に顔を出すなどして、顔を覚えてもらうようにしているという。

 「学校でも家庭でもなく、近所の人だから話せることってあると思うんです。子どもたちが特に。安心して気軽に話しかけられるご近所さんになれたら」。そして、「移住を考える人にとっても、気軽に相談に乗ってくれる人が近所にいたら心強いですよね。そんな地域を作りたいです」とこれからの目標をあげる勝碕さん。その目の奥にあったのは、かつてのジャーナリストを思わせる鋭い目線と、移住の先輩としての温かい眼差し。それは、これから移住を考えている人を見守り、応援するエールにも見えた。

空手道場運営 勝??捷二さん

 

Q&A

休日の過ごし方を教えてください。

妻が行っている家庭菜園の手伝いや、趣味の彫刻を楽しんでいます。

地域の人とどのように交流していますか?

以前は、小学校でそば打ちを子どもたちに教えていました。現在は、空手道場を週に2回開き、子どもから大人まで空手を教えています。

移住を検討している人へメッセージ

1回きりの人生ですし、移住のチャンスがあれば前向きに検討してみてください。実際に移住した人から話を聞いてみるといいですよ。

移住DATA

  • 家族構成:勝碕捷二さん(74)・繁子さん(74)
    ※勝碕さんの「碕」の字は、石へんに立と可ですが、コンピュータの環境によっては正しく表示できないため、「碕」を使用しています。
  • 職業:空手道場運営
  • 移住歴:15年(2002年に移住)
  • 以前の居住地:神奈川県横浜市
  • 移住のきっかけ:定年退職

ココがよかった!北斗市情報

東京-北斗、新幹線で4時間

平成28年3月26日に開業した北海道新幹線は、北海道と日本各地をつなぎます。北斗市内にある新函館北斗駅からは東京まで最速4時間2分、仙台まで2時間30分、新青森まで1時間1分で結び、旅行や帰省、出張にも便利です。

ひと足お先に。68歳からの高齢者医療制度

北斗市では、市独自の制度として、68歳以上の方の医療費を一部助成しています。入院外診療の場合は、保険医療機関ごとに400円/月、入院診療の場合は保険医療機関ごとに300円/日を助成。また、68・69歳の方は、一般的に医療費の負担割合が軽くなる70歳の方と同割合で診療を受けられるよう、差額を市が負担し、高齢者にもやさしいまちづくりを進めています。

ノスタルジックないさりび鉄道で、北斗星の茂辺地地区・風光明媚な石別地区へ。

休日は函館~木古内を走る「道南いさりび鉄道」でおでかけ。海岸線を走る車窓からは津軽海峡を望めます。途中、茂辺地駅で下車して茂辺地北斗星広場へ。寝台特急「北斗星」がかつてのままに展示してあります。渡島当別駅で下車すれば石別地区の自然豊かな景色や日本初の男子修道院であるトラピスト修道院が皆様をおむかえします。

いさりび鉄道
北斗市の景観

 

自然災害が少ない。

台風の接近が少なく、接近した場合でも勢力が弱まっているケースが多い北斗市。こうした台風や地震、洪水といった自然災害は道内でも比較的少ないとされており、生活のリスク回避に適しています。

 

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