市民の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
また、日頃より市政各般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、近年、わが国では大規模災害が相次いでおり、昨年も元日に発生した能登半島地震をはじめ、7月の東北豪雨、9月には再び能登半島を襲った豪雨災害など、全国各地で甚大な被害が発生しております。さらに、最近では岩手県大船渡市、愛媛県今治市、岡山県岡山市などにおいて大規模森林火災が発生し、改めて災害大国であることを痛感したところでございます。
本市におきましては、昨年度、幸いにも人的被害はありませんでしたが、大雨による床上・床下浸水や道路の冠水などの被害がありました。災害はいつ、どこで、どのように発生するか予測が困難であることから、市民の皆様の安心・安全を確保するため、実効性の高い「防災総合訓練」を実施し、自助・共助・公助の連携強化によって、あらゆる災害に迅速かつ的確に対応できる強固な防災体制の構築を推進してまいります。
また、喫緊の課題である少子化や人口減少問題に対しましては、最重要課題との認識のもと、「妊婦等包括相談支援事業」による妊産婦支援や「1か月児健康診査事業」を通じた乳幼児の健康管理を一体的に推進し、妊娠期から出産後まで切れ目のない支援体制の整備を行います。さらには、「第2子以降の保育料無償化」や「第2子以降の保育園等の給食費無償化」など、本市の強みである子育て支援策のさらなる充実を図るとともに、「出会いとつながり創出事業補助金」による官民連携のもと、安心感のある出会いの場づくりを推進し、若い世代の定住促進と持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。
そのほか、がん患者への医療用ウィッグ等の購入費用の一部助成を行う「アピアランスケア支援事業」や令和3年度から本格的に進めてきた「運動公園施設改修事業」の完了など、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指し、市民一人ひとりのウェルビーイング(心身の健康と幸福)を高める取り組みを積極的に推進してまいります。
令和7年度は、私が市長として2期目の集大成となる重要な年であり、北斗市誕生20周年、そして北海道新幹線開業10周年という大きな節目の年でもあります。この節目の年を、本市がさらに持続可能な成長を遂げるための“飛躍の年”と位置付け、SDGsの理念に基づいたまちづくりと、DX(デジタルトランスフォーメーション)の地域社会への浸透を図ることで、「住んでみたい、住んでよかった、住み続けたい」と誰もが思えるまちづくりを推進してまいります。引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。