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令和3年度 教育行政執行方針

はじめに

 令和3年第1回北斗市議会定例会の開会に当たり、教育委員会所管に関する執行方針について申し上げ、議員各位並びに市民の皆さまのご理解とご協力をお願いする次第であります。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、一億人以上の人々が感染し、多くの死傷者を出し未曾有の災害となりました。
 感染拡大を防ぐために人の動きが制限され、日常における生活様式が大きく変わることとなり、様々なイベントや行事が制限され、東京オリンピック・パラリンピックが1年間延期になるなど、観光業や飲食業を中心に大きな打撃をうけることになりました。
 学校教育の分野におきましても、学校が長期の休業を余儀なくされ、分散登校、運動会や文化祭等行事の縮小、常時マスクの着用、近距離での会話や行動の制限など、子どもたちは大きなストレスを抱えることになり、先生方や保護者にとっても大きな負担を強いられることになりました。
 一方では、5か年計画で進められていたGIGAスクール構想が学校の休業を想定した中で、前倒しで1人1台のタブレット端末の整備が完了し、各学校におきましてもその活用方法や扱い方法について研究や実践を積み上げているところであります。

 北斗市の教育の基本的な考え方につきましては、令和2年度と同様にSDGsの理念である「誰一人取り残さない」という考え方を基本とし、持続可能な社会を形成していくために児童生徒が自ら考え、解決していくための手段としてICTの活用、コミュニケーション能力の育成をすすめていくことが必要であると考えています。
 また、これからの時代において知識を得ることを主とした教育から、個人の長所や優れた部分を発見し、伸ばしていくことを中心に考えていかなければならないと思っています。

学校教育の推進

1 社会で生きていく実践的な力の育成

 令和2年度は、新学習指導要領が小学校で全面実施され、新年度では引き続き中学校で全面実施されることとなります。
 大きな社会問題である人口減少はそのまま加速する一方で、超情報化時代への進展は目を見張る勢いで進んでおり、これからの社会へ対応できる教育を行わなければならないと考えています。
 今まで重点的に取り組んできた学力の向上につきましては、家庭、学校の協力により一定の成果があったことと思っています。基礎学力はどんな時代においても必要不可欠なものであり、今後においても更なる取組みを進めていかなければなりません。
 特に、社会のグローバル化、超情報化時代に対応すべく英語教育、プログラミング教育の充実に力を注いでいかなければなりません。昨年は新型コロナウイルス感染症により、十分な研修ができない状況でありましたが、新年度からはGIGAスクール構想の前倒しにより、1人1台のタブレット端末が整備されましたので、様々な形での教育活動が可能となることから、教職員の研修についても積極的に進めてまいります。
 また、道徳教育の一環として、保健分野である「がん教育」を通じての生命の尊さ、日常生活における健康の大切さを学ぶことや、北斗市手話言語条例の制定に基づき、手話を学習の中で実施することによる障がい者への理解や思いやりを大事にする心を育てていくことといたします。
 コミュニティスクールにつきましては、地域住民と学校がより良い関係を図るためにも土曜授業を活用し、学校運営協議会の創意工夫により子どもたちに防災意識の高揚、ふるさとを愛する気持ちを育てていかなければならないと考えています。
  特別な支援を要する子どもたちにつきましては、年々増加傾向にあり、インクルーシブ教育の観点からも学校間や教職員での連携が必要であり、北斗高等支援学校との連携もさらに強化していかなければなりません。
 また、特別支援教育においても1人1台のタブレット端末の整備により、授業に対する興味や関心を高め、より効果的な授業を研究していかなければならないと考えています。

 教職員の働き方改革につきましては、北斗市働き方改革プランに基づき、部活動の休日設定や保護者対応における役割分担を今以上に明確にしていかなければなりません。
 学級編成につきましては、いままで小学校1年、小学校2年、中学校1年において35人の学級編成でありましたが、新年度からは小学校3年にまで拡大し、教職員の負担軽減を図ってまいります。
 また、GIGAスクール構想により整備された1人1台のタブレット端末を活用した授業が増えることから、電子データ化による教材や資料の共有化、小学校高学年における教科担任制や学年における授業分担をさらに進めていくことが必要ではないかと考えています。

2 豊かな心と健やかな体の育成

 子どもたちが明るく楽しい学校生活を送るためには、授業がわかること、友達と仲良く過ごすこと、そして自らが健康であることが大事であります。
 近年、全国的な問題として不登校が増加傾向にあり、北斗市におきましてもそのような状況にあります。
 不登校の原因につきましては、様々な問題が複合的に介在しており、本人でも何が原因なのかわからない状況が見受けられます。特に中学校における不登校が多くなっており、中学校における授業体制、授業の難度、人間関係の多様化、思春期における心の葛藤などがありますが、自尊意識を高めていく教育を進めていかなければならないと考えています。
 学校においては、小学校の段階から学力や体力だけにとらわれることなく、子ども一人一人の様々な可能性を見つけ引き出すことに取り組んでいくことが必要であると考えています。
 また、家庭環境やその子の持っている資質に違いがあることから、画一的な指導でなく、個に応じた指導も必要であり、何よりも子どもたちにとって学校が自分の居場所であるという思いを持たせるために、愛情を注いだ教育をしていくことが最も大事なことだと思っています。
 これは、不登校に限らず、豊かな心を育てるためにも大切なものであり、学校における様々な体験や活動、コミュニケーションを通して、養われていくものと思っています。
 健やかな体の育成につきましては、昨年は新型コロナウイルス感染症の関係で十分な調査ができていないことから全国との比較もできませんが、近年の状況では体力の向上が図られている傾向であります。
 今後におきましても、ラジオ体操の習慣化や学校における授業改善、社会教育との連携によりスポーツの楽しさを提供できるよう努めてまいります。

3 信頼される学校づくりの推進

 社会が急速に変容していく中で、いままでの常識やモラルについても変化が生じてきており、個々の考え方や生活習慣によって、それぞれの価値観が多岐にわたっています。
 このような状況下において、学校は今まで以上に児童生徒、保護者との連携を密にしていかなければなりません。特に、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の関係で学校が休業になるなど、学習面や生活面において大きなストレスや心配があったと思います。
 今年に入っても依然として新型コロナウイルス感染症の収束は見えてこない状況にあり、新しい生活様式の徹底や各種行事の実施体制についても、学校の方針を家庭に随時伝えていくことや保護者の意向確認も含めて考えていかなければならないと思っています。
 また、校則の問題につきましても様々な地域で問題が提起されており、社会がこのように大きく変容している中、見直しも必要でありますが、児童生徒、保護者の意見も取り入れたものにしていかなければならないと考えています。
 これからの学校運営については、学校運営協議会によるコミュニティスクールの役割が大きなものとなり、地域、家庭から信頼される学校づくりの推進に努めてまいります。
 災害や事故発生時における避難や応急処置については、日頃から学習の中や土曜授業を活用して、防災意識・危機管理意識を高めることが今まで以上に必要になってくると考えており、迅速な情報収集や的確な判断力を養っていかなければなりません。
 特に地震災害における津波対応として、避難経路、教職員の役割分担、判断基準等を明確にし、詳細な防災計画の作成をしていかなければならないと考えています。
 また、学校が避難場所として活用されることから、避難住民に対して学校が対応できることについての意識の高揚や実際にできることの実践が必要であります。

 学校施設については、多くの学校が建築時より20年以上経過しており、長寿命化計画に基づき順次改修事業を進めており、新年度に予定していた久根別小学校の大規模改修事業、及び石別中学校のアスベスト材除去事業については、国の補正予算を活用し、令和2年度で予算措置を行い、繰越明許費により事業を実施してまいります。

 学校共同調理場につきましては、子どもたちへの安心・安全な給食を提供していくためにも、大型調理機器の更新を順次進めてまいるとともに、地場産品を大いに活用した新たなメニュー開発にも努めてまいります。

社会教育の推進

1 北斗らしい生涯学習社会の実現

 社会教育は「生涯学習の理念」として、市民の皆さまが豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会にあらゆる場所において学習することができなければなりません。
 社会の急速な変容により、すでに超情報化時代へ突入しています。人口減少が大きな社会問題でありますが、これと連動した労働力人口の減少に伴い、人工知能を有したロボットや5Gを活用した機器が今後ますます浸透して行くとともに、高齢者における就労の在り方も変化してきており、高齢者の社会進出が今後一層求められていくこととなります。
 昨年においては、新型コロナウイルス感染症により多くの社会教育事業の中止や縮小が余儀なくされました。新年度におきましても新型コロナウイルス感染症の収束が見えてこない中、新しい生活様式のもとに創意工夫をしながら、新しい学習や社会的なつながりを感じられる事業を展開していかなければならないと考えています。
 北斗市においては、各種文化・スポーツ団体、サークルが自主的な活動を進めていますが、北斗市のまちづくりの方策として音楽を中心とした考え方が示されたところであり、吹奏楽や合唱などの音楽活動での学校と地域との連携や全道、全国に発信できるイベント開催等について検討を進めていかなければならないと考えています。
 また、市民の皆さまが健康で生きがいを持てるように、市民ニーズの把握や気軽に取り組める余暇活動、ボランティア活動の提供に努めていかなければならないと考えています。

 施設改修事業については、主なものとして総合文化センターでは、舞台吊物装置改修工事、非常用放送設備等更新工事であり、公民館では空調設備更新工事、体育施設では、総合体育館における更衣室等改修工事、また各施設のLED化についても順次進めていく予定としています。

 青少年の健全育成については、幼少期における家庭教育が基本であり、家庭における生活習慣が子どもたちの成長過程において大きな影響を受けることとなることから、地域や学校、関係部署との連携を密にして、子どもたちの健全育成を図るための相談や学習機会の提供に努めていかなければなりません。
 また、令和4年度には成人年齢が18歳に引き下げられることから、中学校段階において、成人としての役割や責任を感じられる教育を進めていかなければならないと考えています。
 「青少年の主張大会」や「子ども議会」では、ふるさと教育に対して大きな役割をはたしており、行政に対して求めることだけではなく、自分たちは何ができるのかという視点でまちづくりに対して興味・関心を示しており、成人への自覚と責任を持つことに繋がっています。
 今後におきましても本事業を継続し、さらに学校へフィードバックして、様々な発表についての意見交換を行う機会を作って行くことが、子どもたちの健全な成長に繋がっていくものと思っています。

 図書館については、情報化時代の急速な進展により、様々な情報がいつでもどこでも簡単に入手できる時代となったことや、社会の変容に伴い趣向が多様化するなど図書館利用者は減少傾向にあります。
 図書館においても時代の変容とともに変わっていかなければならないと考えており、本を貸し出す施設という役割だけでなく、図書館まつりや夜の図書館、読み聞かせなど多くの事業を実施し喜ばれていますが、新年度は新たな事業として、読書通帳事業を実施し、より多くの本に親しんでいただけるよう考えています。
 また、ブックスタートと連携した読み聞かせ事業を実施し、より継続性を持たせていきたいと考えており、そのためにも図書館事業に関わるジュニアボランティアの育成にも努めてまいります。

 文化財については、郷土資料館における常設展示や特別展示において、興味・関心を高めていただけるものにするとともに、いろいろな機会や場所での公開や他市町との連携をした事業を実施してまいりたいと考えています。無形民俗文化財の「上磯奴」「有川天満ばやし」「大野ぎおんばやし」などは、社会教育事業を活用しながら、学校との連携を図りながら、地域の貴重な文化財の伝承に努めます。

 スポーツ活動については、市民の皆さまが生涯を通じて明るく健康に過ごしていただくために、スポーツの楽しみや必要性を理解し、実践していくことが必要であります。
 北斗市には、運動公園を中心に多くの運動施設が充実しており、日頃より多くの市民の皆さまがスポーツを楽しんでいます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの大会が中止になり、外出制限等により運動不足やストレスがたまり、心身に与える影響もあったのではないかと思われます。
 スポーツをする目的はその人によって、競技スポーツによる高度な技術の習得、趣味・仲間づくりや健康保持のためのスポーツ活動がありますが、社会教育の役割としてスポーツの楽しみを、多くの市民の皆さまに周知することやスポーツに関心を持っていただき気軽に参加できるスポーツ教室などを実施していかなければならないと思っています。また、ラジオ体操については、幼稚園・保育園から小中学校において正しいラジオ体操が浸透しており、今後においては各地域でのラジオ体操教室を開催し普及に努めてまいります。

むすびに

 いま、社会では予想を超える人口減少や超情報化時代の進展、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延により、経済や社会生活において大きな転換期となっています。
 新型コロナウイルス感染症については、世界各国において1年以上にわたり蔓延を続けており、国内においても第2波、第3波と収束のめどが立っていない状況にあります。一人一人が感染防止の意識を高め、新しい生活様式を身に付けることが求められています。
 また感染された方や、そのご家族への誹謗中傷や差別が全国的に後を絶たない状況でありますが、「思いやり」と「支えあい」の心で誹謗中傷のない社会、健やかな暮らしと活気ある地域経済の実現に向けて、一丸となって新型コロナウイルスを乗り越えていかなければならないと思います。
 超情報化時代の到来により、教育における学びの考え方が大きく変わろうとしています。1人1台のタブレット端末やデジタル教科書による従来の板書による授業は大きく変わっていこうとしています。これは、社会が大きく変容していく中で当然のことではありますが、子どもたちが成長していく過程で人間同士の係わりは豊かな人間形成を築くためには必要不可欠なものであり、家庭、地域、学校における挨拶や話し合いをより大事にしていかなければならないと思います。
 これからの社会では、多くのことが人工知能により処理されることになりますが、このような時代であるからこそ、子どもたちには人を思いやる気持ち、ふるさとを愛する気持ちを持てるような教育を進めてまいりたいと考えていますので、家庭、地域の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
 北斗市が今後ますます発展していくためにも、これからの時代を担っていく子どもたちが健やかに育っていくこと、そして市民皆さまが健康で生きがいを持って暮らしていくことを願い、教育の充実に誠心誠意努力してまいる所存であります。

 

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