平成25年度第3回北斗市事業改善会議発言要旨
【事務局】
- 開会挨拶
- 会議の進行について説明
【座長】
本日の議題は、蜂の巣駆除事業についてである。まず、追加資料について、担当課長の説明をお願いしたい。
【環境課長】
- 蜂の巣駆除事業に関する追加資料について説明
【座長】
平成22年度の決算額が平成21年度の倍近くになり、平成24年度については300万円近くになっている。環境課としては、事業費・件数の増加についてどのような分析をしているのか伺いたい。
【環境課長】
全国的な傾向としても、スズメバチの発生件数は増加傾向である。その背景には気候の温暖化があると思われる。
【座長】
北斗市内の発生地域の分析データはあるのか。
【環境課長】
現在、手元にデータはないが傾向について言えば、七重浜の市街地においては発生の報告はほとんどない。発生のほとんどは、旧大野町地区を含めた山沿いである。しかし、市街地においても谷好地区においては近年発生が報告されている。
【事務局】
補足説明する。蜂の巣駆除事業は環境課と総合分庁舎に分かれて行なわれていた事業である。総合分庁舎に持ち込まれる駆除の依頼については、職員が直接駆除にあたっていたところである。その事業が平成22年度よりすべて事業者に委託という形になったため、平成22年度の決算額の増加につながったと思われる。
【委員】
委託の単価はどのように決めているのか。また、函館市と七飯町については業者の紹介にとどまるということだが、業者に依頼した場合どのような価格設定となるのか。
【環境課長】
蜂の巣駆除は2名体制で行なっており、1件の駆除につき3300円×2人分で6600円という計算である。なお、蜂の巣の駆除については一カ所に複数個ある場合でも同じ価額としている。
函館市、七飯町については蜂の巣駆除については自治体で行なうべき業務ではないという考え方である。相談があった場合は業者の紹介をしている。業者においては、蜂の巣の位置等を検討し見積もりを立てるとのことである。1件の処理については2~3万円が相場のようである。
【委員】
資料に見える他の自治体の「直営」というのは自治体職員が自ら処理しているということか。
【環境課長】
そうである。自治体の中に駆除業者がない場合が多い。
【委員】
防護服を貸し出し、住民に駆除してもらう自治体もあると聞いた。発生件数の増加はこの後も続くのではないか。そうだとすれば、財政も厳しくなるので、費用の一部を住民に負担してもらう方法もある。
【委員】
自宅でも先日、蜂の巣の駆除を行なった。会社の敷地であったので駆除はお願いできなかったが、市役所から業者を紹介してもらった。市民は蜂の巣を見つけた時にどうしたらよいか分からないので、市役所の紹介機能は必要だと思う。
【委員】
空き家に蜂の巣があり、持ち主に連絡がつかないような場合はどのように対応しているのか。
【環境課長】
持ち主に連絡がつかない場合は市主導で対応している。
【委員】
委託先は何社かあるのか。
【環境課長】
北斗市内では1社だけである。
【座長】
夏場の依頼が集中する時期には、迅速な対応が困難となっているということであるが、実態を詳しく説明願いたい。
【環境課長】
夏場には1日につき10~20件という依頼がある。業者も蜂の巣駆除を専門に行なっているわけではないので、なかなかスピーディーに処理できないというのが現状である。日数がかかる旨は説明しているが、理解を得られない場合もある。受益者負担をお願いするということであれば、それに見合ったサービスを提供しなければならないという点で課題があると考えている。
【委員】
市として、蜂の発生件数・被害状況について把握しておく必要があると思う。住民がそれぞれ業者に依頼することになると、統計が取れなくなる心配はある。
個人負担については将来的には必要になってくると思う。事業者が1社しかなく迅速な対応ができないというのであれば、本格的な事業者ではなくとも対応可能な事業者を探してはどうか。
【環境課長】
函館市内にも2~3社はあるのではと思う。ただし、単価にはかなりの開きがあるので、その点は検討しなければならない。
【座長】
自分の家に蜂の巣があっても、その駆除は役所がやるのが当たり前だという意識が市民の中に少なからずあるようだが、その点についてどのように考えるか。
【環境課長】
相談があるごとに、そのあたりは説明しているところである。しかし、中には理解が得られず、処理の遅れについて苦情が寄せられる場合もある。
【委員】
道営住宅に蜂の巣ができた時に、道が対応してくれず、市が対応したという話を聞いたことがある。受益者負担を求めるようになった場合、このようなケースはどうなるのか。
【環境課長】
受益者負担を求めるとなった場合に、市民の方が蜂の巣を放置しておいては危険だという意識を持ってもらえればよいが、お金がかかるのであれば処理しなくてもよいということで放置される危険性もあると考える。
【事務局】
同じような問題で空き家の除雪問題がある。基本的には持ち主に連絡し、除雪をお願いしているところであるが、連絡がつかない場合は市や消防で最低限の処置を行なっている。
基本的には、持ち主の自己責任であるが公共の安全を考えた時に、市として対応しなければならない部分は出てくると考えている。
【委員】
カラスの巣の駆除はどのように対応しているのか。
【環境課長】
繁殖時期については攻撃性が増すので、相談・依頼があった場合は市職員が直接駆除にあたっている。しかし、駆除が難しい場合などは、事業者に依頼している。
【委員】
カラスについても蜂についても、危険性がある限りは、受益者負担を求めるだけで済まされる問題ではないと思う。
【委員】
カラスの巣の駆除はなおさら危険が伴うので、行政にお願いしたい。
【委員】
繁殖期の前にスズメバチの危険性について広報等で周知しているのか。
【環境課長】
特段広報はしていない。
【委員】
初期の段階に巣を発見できれば、巣の駆除も容易なはずなので、駆除方法・巣の見分け方等について市民に情報提供すべきではないか。
【環境課長】
軒下だけではなく、壁の中に巣を作るという場合もあると聞いている。
【委員】
完全に個人負担にしては、料金も高くなりそうであるので、市が駆除するが、一部市民にも負担を求めるという形がよいのではないか。
【委員】
どの程度の受益者負担を考えているのか。
【環境課長】
補助金という形になれば、個人が事業者に依頼し、支払った額から一定の割合を助成するという形になり、現在の市が契約している単価よりは割高になることが見込まれる。
受益者負担を求めるかどうかについて、市側としては計画・予定等は一切持っていない。あくまでフラットな状態で委員の皆さんの率直なご意見をうかがいたいということである。
【各委員】
- 事業改善会議用シートへの記入
【事務局】
- 仕分け区分の集計、委員意見の集約
【事務局】
- 集約意見の報告
【座長】
集約意見について質疑はないか。
(特になし)
【座長】
各委員の意見をもとにこの事業について、市側においても十分に検討していただきたい。
以上で第3回の会議を終了する。