HOME市政情報行政改革平成24年度北斗市版事業仕分け 第2回事業改善会議議事録

平成24年度北斗市版事業仕分け 第2回事業改善会議議事録

平成24年度第2回北斗市事業改善会議発言要旨

【事務局】

  • 開会挨拶
  • 会議の進行について説明

 

【事務局】
会議の進行については、磯部会長にお願いし進めていただきたい。

【座長】
この会議の趣旨・目的については、前回の第1回会議で確認したところであるが、改めて確認しておきたい。この会議の趣旨・目的は北斗市の実施している事業の中で、社会経済情勢の変化や、住民ニーズの変化を踏まえた時に、何らかの改善を要するのではないかと思われる事業を、各委員が市民目線でもって洗い出すことにある。皆さんの英知と経験に基づく意見を十分に出していただき、本日の会議も実りあるものとしたい。

【座長】
本日の議題は、農業後継者対策協議会補助金と農業用廃プラスチック処理事業補助金の2点である。初めに農業後継者対策協議会補助金の追加資料についての説明をお願いしたい。

 

【農業委員会事務局長】

  • 追加資料について説明

 

【座長】
今の追加資料の中身も含めて、議論を深めていきたいと思う。委員の皆さんにご発言いただきたい。

【委員】
他地域との助成の比較の中で、知内町は商工、漁業、農業に均等に助成金を配分している。知内町の若者の団結力には素晴らしいものがあり、よさこいソーラン、ニラまつり等を通し、各業界の若者が一体となって町おこしに取り組んでいる。北斗市もこのような取り組みを大いに参考にし、農業後継者対策補助金の形を変えていくべきと考える。

【委員】
農業・水産業は北斗市の基幹産業であり、市として力を入れて盛り上げていかなければならないと考える。

【委員】
そもそもこの事業の目的は、農業後継者対策である。資料を見てわかるように農業従事者は高齢化が進んでおり、若い力を農業に取り込むためには、また農業人口を増やすためにはどうしたらよいか、その対策のための補助金でなければならないはずである。ただ、4Hクラブの活動に助成するのではなく、何のための補助金であるのかという点を、事業として明確にすべきである。

【委員】
農業の後継者を育てることを前提とした補助金であるべき。未婚者の増加は農業だけに限った問題ではない。例えば、以前私がいたホテル業界においても職場結婚は1割にも満たない状況である。未婚者の増加というのは日本全体が抱えるまた別の問題であり、農業の後継者育成という事業の目的・本質を踏まえて、事業のあり方を検討すべきと考える。

【委員】
私も農家の方から、結婚相手を探して欲しいと言われることが多い。自分の経験から言って、若い人が活躍する農家は明るく、活気があると思う。若い人がのびのびやれるような環境づくりが大事だと考える。

【委員】
2点ほど指摘したい。まず、1点目に視察・研修の報告書について、単なる感想文であり、今後このような取組みをしてみたいという具体的内容に欠けるのではないか。2点目に農業を北斗市の基幹産業であると位置付けるなら、補助金を減らす議論ばかりではなく、活動を活発にして逆に増やすような展開を考えられないか。トマト、米、ネギなど北斗市独自のブランドもどんどん出てきている。農家と行政が一体となって研修先の先進的事例取り入れるなどしていくべきである。

【委員】
追加資料4の中で、北斗市からの補助金にあたるのはどの項目か。また、前回配布資料と今回配布資料で、4Hクラブの決算額が異なっているが、どういった理由か。

【農業委員会事務局長】
追加資料4中、負担金の項目が市からの補助金である。決算額の相違は、追加資料4が2月を決算時期として作成した資料であることから、3月に開催された全国大会への助成部分が反映されず生じたものである。

【座長】
2月時点を元に、まとめた資料であるという理解でよろしいか。

【農業委員会事務局長】
市の予算は3月決算であるが、4Hクラブは2月決算であるため、3月の助成に関しては会計年度に相違が出るということである。

【委員】
団体に所属していない後継者の数が、団体に所属している職員の数に比して多いという点に問題があるような気がする。補助金が後継者育成という目的のために、有効に使われているのかという点がわかりづらい。委員の側では提出された資料による判断しかできないので、補助金の使われ方を実際に見ている行政側がどこに問題があると考えているのか聞かせて欲しい。

【農業委員会事務局長】
人材の育成を考えれば、団体加入を通して、若者が色々な大会に参加し、視察をすることは意味があり、補助金の有効な使われ方だと考える。一方で、未加入者については、若者が懸命に勧誘に動いている。しかしながら、人間関係や組織に縛り付けられることを嫌う者、人前での発表を嫌う者が増えているので加入につながらない現状である。

【委員】
資料から、農家の数が年々減っていることがわかるが、そうであれば現行の事業のあり方では不十分で、本質的な改革が必要ではないか。

【委員】
どの業界組織においても、加入人数が増加しているという話は聞いたことがない。他の産業に比べ、北斗市の農業は「明るい農村」であると考えていたが、そうではなかった点に驚いている。

【委員】
事業の目的がぼやけているように感じる。農業を活性化するためには、補助金を減らすばかりでなく、増やすことも考えながら、団体の未加入者を巻き込んで事業を展開しなければならないのではないか。

【座長】
最後に意見の付け加えはないか。

【委員】
農業後継者対策協議会補助金を仕分けの対象とした理由を市側に再度尋ねたい。

【事務局】
この事業に限らず、中期的視点に立った時に、現行のままでは、何らかの課題があると市が考える事業を対象としている。この事業に関して言えば、前回の資料にあるように後継者不足、農業従事者の高齢化及び特定の4Hクラブという団体にしか助成が及んでいないことが、この事業をめぐる問題であると認識している。

【委員】
今のままでは補助金の使われ方が平等性に欠けると思う。団体に加入している人たちは、農業者にとって参考になるような発表を行なっており、もっと応援しなければならないとも思うが、団体に未加入の人たちにも間口を広げて、農業の活性化をはかるやり方も補助金のあり方ではないか。制度を抜本的に見直さなければ、北斗市の農業はあと10年で消えていくかもしれないという危機感を抱いている。

【委員】
事業の母体となる農業後継者対策協議会は問題を認識し、危機感を共有しているのか。

【農業委員会事務局長】
協議会として後継者を創出するために、様々な対策を打ってみても、農業をやる・やらないは最終的に若者の選択に委ねられている。あくまで個人的な意見であるが、農家は儲からないのでなり手がいないというのが、実情ではないか。実際に、経営がうまくいっている農家には、後継者が育っている。いかにすれば農家が儲けることができるのかという問題に帰結するように思う。

【座長】
意見、問題点の指摘を各委員の皆さんにしていただいたので、シートの記入に移りたいと思う。委員のみなさんの今までの意見を踏まえ、廃止、現行維持、制度の抜本的見直し、改善の中から方向性を選び、さらに具体的ご意見があれば記入していただきたい。

 

【各委員】

  • 事業改善会議用シートへの記入

【事務局】

  • 仕分け区分の集計、委員意見の集約

【事務局】

  • 集約意見の報告

 

【座長】
各委員が導いた方向性に基づき、中長期的な観点から、この補助金について市は十分検討していただきたい。また、各委員からの具体的な意見についても生かしていただきたい。

【座長】
続いて、2点目の農業用廃プラスチック処理事業補助金の追加資料についての説明をお願いしたい。

 

【環境課長】

  • 追加資料について説明

 

【座長】
委員の皆さんのご意見・ご発言をいただき、議論を深めていきたいと思う。

【委員】
資料に示された平成21年度から24年度にかけて、処理料金に変化はないのか。また廃プラスチックはどのような形でリサイクルされているのか教えてほしい。

【環境課長】
料金に変化はなく、1キロあたり18.165円である。リサイクルについては靴等多種多様な製品にリサイクルされている。

【委員】
七飯町の平成23年度廃ビニール処理実績が平成22年度に比して、大幅に減っていることに理由はあるのか。

【環境課長】
函館市内に、処理費用を払うのではなく、有価で買い取るリサイクル業者がいると農協から聞いている。その業者に買い取られた分、減少したと考えられる。

【委員】
買い取り業者の調べはついているのか。

【環境課長】
業者の名前まではつかんでいない。

【委員】
買い取ってもらえるものならば、その方が良いのではないか。

【環境課長】
買い取り量に制限があるという話を聞いている。排出される廃プラスチックすべてを買い取ってくれるわけではないようである。

【委員】
事業の目的は環境保全ということであるが、他の市町村が補助金を出していないところ北斗市が補助金を出すには、何か理由があるのか。また、環境保全目的であれば他の産業にも同様の事例があるのではないか。去年、プラスチックの疑似餌に1パックにつき6円を賦課して、回収金額を海底、湖底の清掃にあてようという取り組みを行なった。湖底清掃に関しては皆さんの賛成が得られたが、海底清掃に関してはほとんどの皆さんが反対であった。そのことからも、漁具が海底に捨てられていることが推察される。

【環境課長】
廃プラスチックの不法投棄の増加が、補助金を出すに至った大きな要因である。また、この事業は環境保全と合わせて、農業の健全発展に資するという農業政策部分も持ち合わせていることも理由の1つである。

【座長】
環境保全で言えば、海底のような目に見えない部分をどうするかという観点も重要である。

【委員】
廃プラスチックの処理量は、使われたプラスチック製品の何割くらいにあたるのか。また、補助金を受けられる農業者は農協の正組合員に限られる理由は何か。

【環境課長】
ハウスに関しては、3年間程度利用してから廃棄するという使い方になっている。プラスチック製品の使用量と処理量は、ほぼ同数程度という理解でよいと考える。農協の正組合員のみが補助金を受けられる理由は、処理費の3分の1を農協が負担しているためである。

【委員】
農協の正組合員と非組合員の間に差を設けることは、農業への新規参入の妨げになるのではないか。

【委員】
同じく市民税を納めているのに、不公平感が生じているのではないか。

【環境課長】
平成19年度に市が主体となった処理委託から、補助金に制度が変わった際に、コスト削減を図る目的で、農協と処理業者(日本公防)が一括契約を結ぶ形式をとるようになった。そのような形である以上、農協側からすれば、組合員であることが補助金を受ける前提条件となってくる。

【委員】
補助金が適正に支出されているかどうかという観点から、北斗市の農家から排出された廃プラスチックであるという点をどのように把握しているのか知りたい。

【環境課長】
農協ではマニフェスト(計量票)を突合し、どの農業者がいくら排出したかを把握している。市側では補助金申請の際に本来であれば、計量票等を照らし合わせて、確認すべきところであるが、実際は農協から送られるデータに即して補助金を支出している状況である。

【委員】
漁業者や他の産業廃棄物排出者との間で不公平感が生じていることを問題点と捉えているなら、それを解消するためにどうしたらよいかを考えていくべき。また、非組合員は補助金を受けられないという状況は改善点として見直すべきである。

【委員】
正組合員と非組合員で補助金の取扱いにおいて差が生じていることに矛盾を感じる。農業後継者補助金の場合もそうであるが、団体に所属していない人は冷遇されているように感じるのではないか。

【委員】
できるだけ補助金は続けた方がよいと思う。

【委員】
北斗市は手厚く助成を行なっているという印象である。他市町村は同様の助成を行なっていないが、不法投棄の量は増えているのか。把握していれば、教えてほしい。

【環境課長】
こちらでは把握していない。

【座長】
他市町村の助成を行なっていないという状況を見ると、北海道全体の環境保全という点からはどうなのかと思う。

【委員】
正組合員と非組合員の関係で言えば、市側は両者に助成することが可能であるが、農協側は非組合員分を補助することを拒否するはずである。

【委員】
プラスチック製品は農協を通して購入しているのか。

【委員】
必ずしもそうではなく、個人売買もある。

【委員】
全額が農家負担となれば、250戸の農家が400万円を負担することになり、1戸あたり1万6千円となる。これぐらいの負担は当たり前だと考えることもできる。そうであれば、補助金自体が必要なくなる。他の市町村との比較で見ても、北斗市の助成は手厚すぎるとも言える。もう1つは、リサイクルすれば資源となりうるものに対して、北斗市としてどのような取組みをしていくかという視点である。他の自治体では同様の取組みがなくとも、北斗市はゴミを資源に変えていくために助成を行なうということであれば、それは新たな政策となってくるのではないか。

【委員】
この事業は、環境保全よりも農業者への手助けの面が大きいと感じている。他市町村で行なっていないから、事業を廃止するのではなく、他ではしていないから北斗市では行なうという考え方もあると思う。同じようにやっていては埋没してしまうので、北斗市の特色という点を考えてもよいと思う。

【委員】
他市町村との比較資料を見ても分かるが、北斗市は農業振興に力を入れているのだと感じている。一方で、同じ農協でありながら知内町は処理費の全額が農協負担である点には疑問がある。環境保全という点で言えば、産業に関わらず廃棄物は自己責任で処理すべきなのかもしれないが、農業を守るという点において、北斗市だけが廃プラスチック処理費用を補助していることを評価したい。

【委員】
台風等の災害によって、ハウスが破壊されるような特別な場合に利用できる制度とする考えもあると思う。

【座長】
意見の付け加えはないか。

【委員】
同じ農協でありながら、知内町は全額農協負担であるわけだから、その点を農協に申し入れ、正組合員と非組合員の格差が是正されるよう取り組むべきと考える。

【座長】
質疑・意見も出尽くしたようなので、シートの記入に移りたいと思う。

 

【各委員】

  • 事業改善会議用シートへの記入

【事務局】

  • 仕分け区分の集計、委員意見の集約

【事務局】

  • 集約意見の報告

 

【座長】
各委員の意見をもとにこの事業について、市側においても十分に検討していただきたい。

事務局から次回の会議について説明をお願いする。

 

【事務局】

  • 次回会議日程の確認

 

【座長】
本日も、委員の皆さんの活発な議論のおかげで実りある会議になったと思う。事務局、担当課においても適切な資料を提出いただき、感謝申し上げたい。
以上で第2回会議を終了する。

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