基本計画 -第1章-

第1章 新幹線が拓く新しいまちづくり

第1節 新幹線新駅を拠点とした広域交通ネットワークの整備

現状と課題

 北海道新幹線は、平成17年5月に新青森・新函館(仮称)間の建設工事に着手し、渡島当別トンネルの工事や函館総合車輌基地整備など着々と工事が進捗しています。
 新幹線は、北海道の活性化に極めて大きな役割を果たすものであり、札幌延伸の実現は、北海道新幹線の最大の効果発現をもたらすものであります。このため、新青森・新函館(仮称)間の早期開業と新函館(仮称)・札幌間の一日も早い着工が強く望まれています。
 新幹線は、本州の主要な都市間との大幅な時間短縮を可能にしますが、函館圏の高速道路網は一部供用区間を除き整備途上であり、新幹線効果を道内各地域間に高めるためには、新幹線と高速道路網の連携が不可欠となっています。
 函館圏では、道央に北海道縦貫自動車道、渡島西部方面へ高規格幹線道路函館江差自動車道、国道5号に並行して函館新道、函館空港へは函館新外環状道路が函館インターチェンジで一つに接続し、高速道路網が形成されつつあります。
 新幹線開業により、新駅が重要な交通拠点となるため、開業時期にあわせた高速道路の整備促進とこれら幹線道路網とのアクセス道路の整備が必要となっています。

<施策の体系>

新幹線新駅を拠点とした広域交通ネットワークの整備
1. 新函館(仮称)駅早期開業と札幌延伸の早期着工への取り組み
2. 新幹線新駅を核とした幹線道路とのアクセス整備
3. 高速交通ネットワークの整備促進

主要施策

1. 新函館(仮称)駅早期開業と札幌延伸の早期着工への取り組み
(1) 「北斗市北海道新幹線建設促進期成会」と協調した活発な要望活動の取り組みと道内関係団体や関係市町などと連携を密にした促進運動の展開に努めます。

2. 新幹線新駅を核とした幹線道路とのアクセス整備
(1) 新駅と国道227号を結ぶアクセス道路として、新駅駅前通の整備を要望します。
(2) 新駅と南北の幹線道路を結ぶアクセス道路は自治体間を結ぶ主要な幹線道路であるため、道道としての整備を要望します。

3. 高速交通ネットワークの整備促進
(1) 新幹線開業にあわせて、道南地域や道央圏を結ぶ高速交通ネットワークの整備促進を要望します。

 

第2節 新幹線新駅周辺の整備

現状と課題

 函館本線の渡島大野駅に新設される、新幹線の新駅は、道南の広域交通拠点であり、開業にあわせて新駅周辺のまちづくりを進めています。
 新駅周辺は、渡島大野駅隣接の一部住宅地を除き、周囲は市街化調整区域の農用地であり、新たに新幹線効果が広域的に最大限発揮され、北海道の玄関口としてふさわしい駅舎機能や市街地開発などの都市機能を整備する必要があります。

<施策の体系>

新幹線新駅周辺の整備
1. 交通利便性を活かした都市活動空間の創出
2. 広域ビジネス拠点の形成
3. 新幹線新駅の機能充実

■新幹線新駅から南側駅前風景予想図

新幹線新駅から南側駅前風景予想図

主要施策

1. 交通利便性を活かした都市活動空間の創出
(1) 新幹線利用客の利便性を確保するため、新駅南側にさまざまな交通機関の乗換機能を配した駅前広場や駐車場を確保します。
また、新駅北側には、送迎用に対応した交通機能を配置します。
(2) 新駅南側に、新幹線利用客や地域住民が集う憩いの場を整備します。
(3) 新駅周辺は、交通利便性を生かし都市機能を高めるとともに、田園風景など緑にかこまれた周辺環境に配慮した整備に努めます。

2. 広域ビジネス拠点の形成
(1) 本州との大幅な移動時間の短縮により、観光やビジネスなど活発な交流人口の増加が期待されることを背景に民間企業との連携を図り、道央・道南・東北を業務エリアとした広域ビジネス拠点の形成を目指し、業務地の提供など、市街地開発による都市基盤の整備とともに、積極的に企業誘致を進めます。
(2) 滞在型観光などさまざまな観光スタイルに応じた観光情報発信を積極的に進めます。
(3) 道南の地場産業振興に資する情報発信の場を提供します。

3. 新幹線新駅の機能充実
(1) 新たな北海道の玄関口となる新駅は、北海道らしさを表現されるような駅舎デザインとするよう、市民意見も踏まえ関係機関に要望します。
(2) 新幹線と在来線の乗り継ぎの利便性に配慮するよう要望します。
(3) 利用者に使いやすく親しみやすい駅舎づくりなどを要望します。

このページの先頭へ

トピックス

更新情報

イベント情報