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平成31年度 教育行政執行方針

Ⅰ はじめに

 ngata_kyouikutyou.JPG平成31年第1回北斗市議会定例会の開会にあたりまして、教育委員会所管に関する執行方針について申し上げ、議員各位並びに市民皆様のご理解とご協力をお願いする次第であります。

 昨年は、集中豪雨、台風による自然災害の発生や地震などによる被害が、日本各地において数多くありました。

 当市におきましては、幸いにして大きな被害はなかったものの北海道胆振東部地震による停電(ブラックアウト)を経験し、電気の重要性と自然災害の脅威を感じた年であり、あらゆる問題に対しての対応を考えておかなければならないと改めて認識させられたところであります。

 教育分野におきましては、小学校は来年度から、中学校は再来年度から完全実施となる新学習指導要領に対しての準備を進めているところであります。

 新学習指導要領には、児童生徒は、SDGsの理念である「持続可能な社会の創り手となることができるようにする」ことの考え方が盛り込まれており「誰一人取り残さない」ことを念頭におきながら、北斗市教育大綱の方針を基本に子どもたちへの教育を進めていかなければならないと考えております。

 また、急速に変化する社会へ対応するための小学校での外国語、プログラミング教育など新たな教育にも取り組まなければなりませんが「チーム学校」「チーム北斗」でお互いに連携し、協力して対応していかなければならないと考えております。

Ⅱ 学校教育の推進

1 社会で生きていく実践的な力の育成

 新学習指導要領では、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つの視点にたった授業改善を行うことで、生涯にわたって能動的に学び続けることを主眼としております。

 これらを実践するためには、まず教える側の教職員が、これらの考え方を理解することが重要であり、積極的に研修や情報交換を行っていく必要があると考えております。

 また、さまざまな課題に対応をするために、ICT機器(タブレット)の整備は不可欠であり、平成31年度をもって市内小中学校全てに設置が完了する計画であります。

 さらに、外国語や外国語活動におきましては、新学習指導要領完全実施の1年前倒しの対応として、ALTを1名増員してまいりたいと考えております。

 コミュニティ・スクールにつきましては、学校運営協議会が各校に設置されており、その活動がより活発なものとなり、各学校が目指す特色ある学校づくりに取り組んでいただくとともに、地域における課題に学校が主体となって取り組み、地域の活性化に努めていただきたいと考え、学校運営協議会への補助金についても対象校を2校から9校に拡大してまいりたいと考えております。

 特別な支援を要する子どもたちにつきましては、平成30年度に学習支援員の増員をしたところでありますが、平成31年度で市内全校にタブレットが整備される計画でありますので、これを活用した有効な授業づくりを進めてまいりたいと考えております。

 また、上磯高等学校に併置されている北斗高等支援学校も、平成31年度で全学年が揃うこととなり、今まで以上に連携を強化して、特別支援教育の充実に努めてまいります。

 教職員の働き方改革では、「学校における働き方改革」の取り組みを、教育委員会、校長会、教頭会が協議をして進めており、学校閉庁日の設定、クラブ活動における休養日の設定、ICTを活用した指導案の共有、校務支援システムの導入を図るなど、今後におきましてもさらなる検討を進めてまいりたいと考えております。

2  豊かな心と健やかな体の育成

 子どもたちが、明るく楽しい学校生活を送るためには、授業がわかること、人を思いやる心、そして自らが健康であることが大事です。

 学校は、集団での生活の場であることから、授業はもちろんでありますが、コミュニケーションの構築や規律の遵守、そして健やかな体を養うことなど、社会に出て必要となる基礎を指導していかなければなりません。

 しかし、これらの基本となる部分については、そのほとんどが幼少期に確立されることから、家庭における教育が大きなウェイトを占めることになりますので、保護者の皆さまのご協力をお願い申し上げます。

 また、子どもたちの成長過程において、育ってきた環境の違いや規範意識の相違などにより、人間関係にトラブルが生じるいじめ問題については、家庭・地域・学校が共通認識の下に、ねばり強い指導をしていかなければならないと思っております。

 学校は、コミュニティ・スクールを積極的に活用し、さまざまな体験活動により、子どもたちのコミュニケーション能力、ふるさとを愛する心などを育てていかなければなりません。さらに地域と学校が連携することにより非行を防止し、犯罪や交通事故からも子どもたちを守ることになると考えております。
多様化する家庭環境の中で、学校においても身体的虐待やネグレクトなど子どもの容態を察知することや、保護者、子どもたちの悩みなどが気軽に相談できる体制づくりに努めてまいります。

 健やかな体の育成につきましては、平成30年度全国体力・運動能力、習慣等調査の結果では、小学校男女が全国平均を超える数値となりましたが、中学校男女においては全国平均を下回る結果となっております。そのうち中学校男子は、ほとんど全国平均と同等でありますが、中学校女子につきましては、過去の結果から続いて低い数値となっております。

 体力の向上につきましては、学校教育における授業だけではなかなか向上につながらず、日常生活における活動も大きな要因となることから、学校での体育の授業において、運動の必要性や楽しさを教えていく必要があり、そのための工夫をしていかなければなりません。

 また、社会体育事業との連携により、各スポーツ教室や大会などへの参加を促していくことも必要なことと考えております。 

3 信頼される学校づくりの推進

 教育基本法においては、教育の目標として、幅広い知識と教養を身につけ、真理を求める態度を養い、また個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとあります。

 子どもたちの知識を吸収する能力は計り知れないものであり、学校は、その知識を与え、そして自らが考え、いろいろなことへの取り組みを行えるような教育をしていかなければなりません。

 そのためには、学校が一丸となって、子どもたち一人ひとりの実情を把握し指導対応していくことが、子どもたち、保護者からの信頼を得ることになるのではないかと考えております。

 災害や事故発生時における危機管理意識を高めるため、常に最悪の状況を想定するという共通の認識に立つことや、子どもたちには災害の恐ろしさを実感し、お互いに協力する必要性について教育をしていかなければなりません。

 災害発生時を想定した避難訓練においては、学校運営協議会と連携し、地域と共に行うことや、避難場所において小中学生ができることなどについて考えていくことも必要です。

 学校施設につきましては、多くの学校が建築時より20年以上経過していることから、長寿命化計画に基づき順次改修工事を進めており、今後におきましても継続して実施してまいります。

 新年度におきましては、浜分小学校の大規模改修が3カ年計画の最終年として終えることになります。また、バリアフリー対応として上磯小学校のエレベーター設置工事のほか、計画的に進めている煙突アスベスト除去工事を同校で実施し、ICT環境整備事業は、新年度で市内全校にタブレットの整備が終了する計画となっております。

 学校給食共同調理場につきましても、大型調理機器の更新を順次進めてまいるとともに、事故などの発生がないよう衛生管理の徹底に努めてまいります。

Ⅲ 社会教育の推進

北斗らしい生涯学習社会の実現

 教育基本法における「生涯学習の理念」として国民の一人一人が自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図らなければならないと規定されております。

 社会教育の分野は学校の教育課程で行われる教育活動を除く教育活動とされておりますが、生涯学習の考え方では学校教育で行われる教育課程に基づく教育活動も含まれており、生涯学習社会の実現を図るためには、今まで以上に学校教育との連携を密にしていかなければならないと考えております。

 また、社会における情報化の進展や人工知能の発達に伴う生活様式の変化に対応するため、必要な知識や技術に関する学習機会を提供するための事業にも取り組まなければなりません。

 北斗市においては、各種文化・スポーツ団体、サークルなどにおいて自主的な活動を進めているところでありますが、人口減少時代を迎え、さらには個々の学習ニーズの多様化などにより参加会員が減少傾向にあります。情報化社会の中で団体としての活動ではなく、個人で学習をする方向へ移行していることもあり、今後においては、こうした学習に対しての支援も考えてまいります。

 施設改修事業としては、総合文化センターではトイレの洋式化工事、公民館では非常用発電機更新工事及び外壁改修工事、体育施設では総合体育館換気設備改修工事、総合体育館アリーナ照明器具更新工事、茂辺地体育センター屋根改修工事を主なものとして計画しております。

 青少年の健全育成につきましては、幼少期における家庭教育が基本でありますが、核家族やひとり親家庭が増えており、子育てに対する不安や体験活動が十分にできないような環境に対し、社会教育の役割として、家庭教育における学習機会の提供に努めていかなければならないと考えております。

 特に幼少期に確立されると言われている「基本的なものの考え方、運動能力」については、幼・小・中と連続性を持った中で教育を進めていくことが必要であり、幼稚園や保育園、そして小・中学校との連携をさらに深めていかなければなりません。

 また、青少年の主張大会では、市内小・中・高校生が堂々と意見を主張し、さらには市長公約でもありました「子ども議会」が開催され、子どもたちにとっては大変貴重な体験となりました。

 3年後には成人年齢の引き下げが決まっており、さまざまなことへの疑問や自分の意見を主張できる体験によって、成人への自覚を持つことにつながることから、今後におきましても継続することが大事なことと考えております。

 ふるさと教育につきましては、学校教育における社会科副読本を中心とした「ほくと学ジュニア検定」や「ふるさとカルタ」の活用についても、学校教育と連携して今後も継続してまいります。

 さらに、机上の学習だけではなく、北斗市における魅力を現地で実感できる事業についても数多く実施していかなければならないと考えております。

 図書館におきましては、情報化の発達と進展に伴い、いつでも必要な情報が入手できる時代となり、図書館利用者が減少傾向にあります。昨年は、ブックスタート事業が当市でも開始されましたが、子どもたちに引き続き本に親しんでもらうためにも、図書館における絵本、児童書の充実に努めてまいります。

 また、児童生徒の読書活動を推進するため、図書館事業の実施に当たり、小・中・高校生にボランティアジュニアサポーターとして協力をしていただくことや、図書事業の企画・運営に関与していただくことを進めてまいります。

 文化財につきましては、郷土資料館への来館者が増加傾向にあるものの、さらに多くの市民の皆さまに北斗市の歴史や数多くある文化財の魅力を知っていただくためにも、特別展示の実施はもちろん、常設展の入れ替えや学校への出前授業を積極的に実施していくとともに、PR活動にも力を入れてまいります。

 スポーツ活動につきましては、市民の皆さまが生涯において明るく健康で過ごしていくために、スポーツの楽しみや必要性を理解していただくことが必要であります。

 今年度より、体育館の管理運営を指定管理とし、民間における自由な発想と市民の皆さまのニーズにあったスポーツ教室を幼児から高齢者まで提供してまいりましたが、今後におきましても、さらなるサービスの向上とスポーツに親しむ機会の提供に努めてまいります。

 また、ラジオ体操につきましては、ラジオ体操コンクールや巡回ラジオ体操会の実施により、ラジオ体操の普及が徐々に広まっていると感じており、今後におきましても市民の健康の保持、増進のため、さらなる普及に努めてまいります。

Ⅳ むすびに

 これからの社会は、人口減少が進むなど、さまざまな問題を抱えながら、人工知能の急速な進展とともに、生活様式が大きく変わろうとしています。

 このような社会では、教育分野においても、従来の知識習得重視の教育から、自ら課題を見つけ解決する能力を育てていく方向に進み、国際感覚、コミュニケーション能力を身につけることが重要であると言われています。

 これらの能力を育むためには、学校教育だけではなく、家庭、地域全体で子どもたちを育てていくことが、今まで以上に重要な要素となります。

 子どもたちが、これからの社会で生きていくために必要な力を身につけることができるよう、家庭、学校での教育はもちろんですが、市民全体の力で育てていくことをお願い申し上げます。

 北斗市が、今後ますます発展していくためにも、これからの時代を担っていく子どもたちが、健やかに育っていくことを願い、教育の充実に誠心誠意努力してまいる所存であります。

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