北斗市郷土資料館では、市民のみなさまに「郷土の歴史」や「文化財」に親しんでいただくため、研究者・専門家のかたにお話しいただく講座を毎年開催しております。今回は、今年度の第1回講座についてご案内します。
第1回 「『北の守人』~戸切地陣屋を築いた男・藤原主馬とその父・藤原正蔵~」
開催要項
- 講師 / 時田 太一郎(北斗市教育委員会社会教育課 主任・北斗市郷土資料館 学芸員)
- 日時 / 令和5年6月24日(土曜日) 午後1時30分から午後3時00分
- 会場 / 北斗市総合分庁舎3階 大会議室
- 募集人員 / 30名
- 受講料 / 無料
- 申込期限 / 令和5年6月23日(金曜日)
- 申込先 / 北斗市郷土資料館(北斗市総合分庁舎2階)電話:0138-77-8811
上記までお電話でお申込みいただくか、下記リンクの申し込みフォームよりお申し込みください。
講座内容
若くして北方の最前線たるエトロフの地で防衛任務にあたり、その後佐久間象山のもとで当時余人の知りえぬ洋学の精髄を学び、北方防衛の任にまい進する若き藩主・松前崇広を砲術師範として支え、ついには「日本最初の星の城」松前藩戸切地陣屋を北斗・野崎の丘に築いた英才・藤原主馬(重太)。
その父にして、開国のはるか40年前、近く日本に迫りくる脅威のおもかげすら定かならぬ時代に、海の向こうを見据え西洋の知見・知識を蓄え、子弟に常に革新の心得を説き、江戸幕府・松前藩のもと3度ものエトロフ防衛にあたり遂には任地にてその生涯を北方防衛に捧げ散った藤原正蔵。
ここ北海道の地で常に先進かつ先見の明をもち北方防衛にその生涯をささげながら、これまで彼らの業績はほぼ全くと言っていいほど知られることがありませんでしたが、近年戸切地陣屋、そしてその設計者である藤原主馬についての研究が進むにつれ、彼ら親子二代の「北の守人」の生きざまも徐々に明らかになってきています。
今回のふるさと歴史講座では、このふたりに松前崇広を加えた「北の守人」たちの生涯についての最新の研究成果を柱として、彼らががつないだ北方防衛にかけた思いの結実でもある戸切地陣屋跡に対する評価の現地平を交えお話します。
なお、本講座は現在開催中の北斗市郷土資料館第16回特別展「国指定史跡松前藩戸切地陣屋跡展-北の守人-」とリンクしたものとなります。
同特別展とあわせてご聴講いただけると、よりお楽しみいただけるかと思います。ぜひそちらもご覧ください。
- 北斗市郷土資料館第16回特別展「国指定史跡松前藩戸切地陣屋跡展-北の守人-」については次のリンクをご参照ください。
>>特別展案内ページへのリンク<<