HOME市政情報主要な戦略・計画市政執行方針平成27年度 教育行政執行方針

平成27年度 教育行政執行方針

はじめに

北斗市教育委員会 教育長

平成27年第1回北斗市議会定例会の開会に当たりまして、教育委員会所管に関する執行方針について申し上げ、議員各位並びに市民皆様のご理解とご協力をお願いする次第でございます。

北斗市では、平成28年3月に開業を迎える北海道新幹線の準備に、全市を上げて取り組んでいるところですが、教育委員会としても、次代を担う児童・生徒にその意味の大きさを理解していただき、未来に対しての夢と希望を持てる教育を進めていかなければならないと考えております。

また、市民の皆様におかれましても、自身の生活においてさらなる向上を目指すとともに、大人が地域社会の中で、子どもたちのために出来ることを実施していくことが、役割であり、生きがいでもあると考えております。

学校で教わるもの、地域から教わったほうが良いもの、地域からしか教われないもの、家庭から教わるものにより、心豊かな子どもの育成をしていかなければならないと考えております。

学校教育の推進

1. 社会で活きる実践的な力の育成

子どもたちが社会に出て生きていくために必要な最低限の学力は、全ての子どもたちに与えなければならないとの考えから、今年度の平成26年度におきまして、「知の保証プラン」を掲げ、補助教員や学習支援員の増員、ICT機器を導入した授業改善を進めてきたところであります。

また、北斗市の全小中学校が同じ考え方のもとに、オール北斗学力等向上プランを学校の先生方が中心となり作成し、学力の向上に努めてきたところであります。その結果として、小学校におきましては学力下位層の底上げが図られたとともに、一部の教科において全国平均を上回るなど、その成果が見られておりますが、個別に学校を見たときには、まだばらつきが大きい状況にあります。

また、中学校におきましては、全国との差が縮小はしてきているものの、学力下位層の底上げにおきましても大きな改善は見られない状況にあります。

このようなことから、新年度の平成27年度におきましては、今年度の考え方を継続するとともに、学校図書の充実を図り、考える力や想像力を高めてまいります。さらに教員の資質・意識向上を図るため、各学校間における横のつながり、そして、幼・小・中学校における縦のつながりを強化するための連携会議や各種研修会を開催していくこととし、情報の共有化を図ってまいります。

また、現在4校に主幹教諭を配置しており、さまざまな部分において学校改善につながっていることから、新年度においては、さらに2校に主幹教諭の配置をすることとしております。

土曜授業につきましては、今年度、全小中学校において、年1回から2回の土曜授業を試験的に実施していただきましたが、大きな問題もなく実施できたことから、新年度より本格的な土曜授業を実施してまいります。

全国学力・学習状況調査の結果につきましては、子どもたちの学力の状況を、学校・家庭・地域が十分に理解し、その対応をしていくためにも、分かりやすい数値による公表により、今後においても進めてまいりたいと考えております。

2. 豊な心と健やかな体の育成

いじめ、不登校等の問題行動については、個々の状況を十分に観察し、未然防止に努めておりますが、近年においては、スマートフォンの普及により、ネット上のトラブルや非行などの早期発見が難しい状況となってきております。

学校におきましては、それぞれにおいてスマートフォンの正しい使い方等について指導しているところでありますが、このような問題の多くは、学校外で発生していることから、夜間における使用の時間制限や使用のマナーについて、各市町村だけでなく渡島教育委員会教育長会など、広域でのルールづくりに取り組んでまいります。

幼少期からの規範意識、倫理観の醸成につきましては、教育委員会と民生部が協力して、母子手帳配付時、三歳児健診時に子育てにおける冊子等を配り、幼少期からの規範意識や倫理観の醸成に努めてまいりたいと考えております。

さらに、学校現場におきましては、土曜授業を活用しながら地域住民等との交流を通じて、ふるさとを思う心、他人を思いやる気持ち、自分が社会での一員であるという自覚を養い、将来の夢や希望を持ち、ゆたかな心を育む道徳教育の一層の充実に努めてまいります。

本定例会に「いじめ防止条例」を提案させていただいておりますが、これは本来いじめを未然に防止するための条例でありますので、いじめ問題連絡協議会を組織して、学校現場におけるいじめの状況等についての報告、対応の仕方などについて協議をしていただき、いじめの未然防止に努めてまいります。

万が一、重大事案が発生した場合には、第三者機関の「いじめ問題調査委員会」において、原因究明に努めてまいります。

たくましい子どもの育成では、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を十分に精査するとともに、どこに問題があるのかを検討し、その対策を講じていかなければなりません。

子どもたちが社会で生きていくための基本は、健康がまず第一であります。調査の結果を見ますと、小学校5年生男子におきましては、全国平均を上回っているものの、小学校5年生女子、中学校2年生男女につきましては、全国平均を下回っており、特に中学校2年生女子の体力の低下は著しいものがあります。

肥満度と痩身度では、どちらも全国平均に比べ高い割合を示しております。
また、運動が好き、体育の授業が楽しいという割合につきましても全国平均を大きく下回っており、食育や体育の授業改善を進めていかなければならないと考えております。特に食育の分野では、給食センターの役割として、安心・安全な学校給食を提供するだけではなく、家庭に対しても、栄養バランスなどの指導をしていかなければならないと考えております。

子どもたちの体力は、小学校3年生頃までに基礎的な部分が確立されると言われていることから、社会体育分野・幼稚園・保育園との連携を、今以上に強めていかなければならないと考えております。

3. 信頼される学校づくりの推進

教職員における不祥事は、懲戒免職などの事案について実名を公表することを昨年北海道で決定しておりますが、依然として不祥事、交通違反件数が減少しない傾向にあります。

教職員は、子どもたちの将来に大きな影響力を持っております。学力、体力の向上はもちろんでありますが、人を思いやる気持ちや規範意識の向上についても、教師の行動や人間性に大きく左右される部分があると考えております。

教職員は日々忙しい中、自己研鑽に努力をしておりますが、児童・生徒、保護者、地域住民からのより一層の信頼を得るためにも、今後も教職員の意識改革や自覚を促すための研修会等の開催を実施してまいります。

災害時における危機管理の対応では、北斗市地域防災計画に基づき日常的に各学校の危機管理マニュアルが身に付く取り組みの推進をはじめ、地域と連動した防災訓練などを実施いたします。

また、防災教育の一環として、各関係機関からの外部講師や災害経験者の話を聴くなど、子ども達への危機管理意識の向上に取り組んでまいります。

学校教育施設の整備につきましては、北斗市内にある学校の全てが耐震工事を終了しております。新年度につきましては、今年度、策定した学校施設長寿命化計画に基づき、浜分小学校の給排水設備改修に係る設計委託をするほか、島川小学校の体育館屋根の防音改修や小学校5校と中学校1校の非構造部材の耐震改修をしてまいります。

社会教育の推進

1. 北斗市らしい生涯学習社会の実現

社会教育の推進につきましては、市民が生涯において元気で充実した生活を送るために、生涯にわたって自由に学べる環境と多様化する市民の学習活動に対応するため、いつでも、どこでも、誰でもが生涯を通じて学習する機会に努めてまいります。

北斗市における社会教育につきましては、各種団体、サークルが自主的な活動を積極的に行っており、充実した環境にあると考えておりますが、少子高齢化の進展、地域社会、家族の変容等により、地域における人間関係が希薄になってきております。

このため、健全な子どもたちの育成を図っていく上で、大人が地域社会の中で、子どもたちのためにできることを実施していくことが役割であり、その中心となるのが、学校であり、社会教育団体とならなければなりません。

青少年の健全育成につきましては、幼少期における家庭や幼稚園、保育園における教育が重要であることから、民生部と協力しながら、妊娠された段階から子どもに対する教育のあり方などに関心を持っていただける事業として、子育て支援、就学前教育、学校教育、社会教育の実践計画を検討してまいりたいと考えております。

また、不審者や交通安全におきましては、学校での児童・生徒の対応を指導していますが、PTA・子どもを健やかに育てる会・地域住民が一体となって、見守りや安全喚起をしていけるための地域連携を進めてまいります。

さらに、放課後、土曜日における有意義な時間の活用につきましても、学校で行う土曜授業や社会教育で行う土曜学習、放課後学習の充実に努めてまいります。

生涯学習の推進につきましては、総合文化センターや公民館を活動拠点としている各種文化団体や高齢者大学などが自主的活動を進めております。各種団体・サークルによる市民文化祭や学習体験フェスティバル、市民音楽祭などを開催し、市民への発表や体験する機会を設けてまいります。

また、社会教育委員の皆様方の発想で取り組んでいただいた「ふるさとカルタ」ができあがりましたので、新年度におきましては、その普及に努め、子どもたちや地域の方々に北斗市の魅力を伝えてまいりたいと考えております。

図書館は、その役割として生涯各期における学習を支援する施設として重要な役割を持っております。

近年はIT技術の目覚ましい進歩により、手軽でより多くの情報を入手できることから、読書のニーズが減少している状況であります。特に若者におきましては、スマートフォンやタブレットによるゲームなどが手軽にできることもその要因ではないかと思っております。

図書館では、本にふれる機会を増やすため、幼少期から中学校までの連続した読書教育をさらに進めてまいります。そのためには、朗読ボランティアによる読み聞かせ、図書館司書の学校派遣、地域住民による学校図書ボランティアを募り、子どもたちや保護者に対して読書の習慣と重要性を広めてまいります。

文化財につきましては、昨年10月、新たに郷土資料館がオープンしましたので、貴重な文化財や郷土資料を見やすい形で展示し、さらには特別展示を積極的に行うなど、市民の皆様方に興味を持っていただき、コンパクトで分かりやすい資料館を目指してまいります。

また、無形文化財につきましては、それを継承していくための後継者育成に力を入れ、市民に披露する機会を提供するとともに、土曜学習や放課後学習の中で、小中学生への教育に取り入れてまいりたいと考えております。

スポーツ活動の推進につきましては、市民がスポーツ活動に生きがいを持ち、健康で明るい生活を送るために市民が自分にあったスポーツ活動を気軽にできるための環境整備を進めてまいります。

そのためには、競技スポーツを主体とした体育協会と子どもから高齢者までを対象とした総合型地域スポーツクラブの自主的な運営、活動を支援するとともに、行政発信から民間発信による市民のニーズにあったスポーツの推進を図らなければならないと考えております。

新年度におきましては、総合体育館の管理運営の一部と社会体育事業の一部を民間に委託して、市民の多種多様なニーズに対応していくほか、北海道新幹線開業があと1年余りとなり、スポーツ合宿が年々増加傾向にあることから、総合体育館における施設整備にも取り組んでまいります。

さらには、今年度に引き続き「北海道高等学校駅伝競走大会」の実施を予定しており、市民と一体となって成功させ、スポーツへの関心を高めてまいります。

むすびに

昨年、地方教育行政の組織運営に関する法律の一部改正により、教育委員会制度が見直され、4月から新しい教育委員会制度へ移行することになりました。

大きな改正点といたしましては、市長が教育委員長と教育長を一本化した「新教育長」を任命することや、市長が主宰する総合教育会議を設置し、教育に対する「大綱」を策定することであります。

新教育長につきましては、現教育長の任期が満了する時点までは、現行どおりとする経過措置が設けられております。

総合教育会議の設置と大綱の策定につきましては、新年度から適用されることになります。大綱とは、教育の目標や施策の根本的な方針であり、総合教育会議において、市長と教育委員会が協議、調整を尽くし、市長が策定するものであります。

また、教育行政の執行に当たりましては、従来通りの教育委員会が合議制によって行われることになります。 

今後におきましても、予算の権限を持つ市長と教育行政をつかさどる教育委員会が一体となり、未来を担う子どもたちに健全な心と社会に出て困らない学力・体力「生きる力」を身につけさせることが教育の基本であると確信し、北斗市教育の充実発展を目指すことが、私に課せられた責務として、誠心誠意努めてまいる所存でございます。

市議会議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、所信といたします。

カテゴリー

このページの先頭へ

トピックス

更新情報

イベント情報