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平成26年度 教育行政執行方針

北斗市教育委員会 教育長 永田 裕

はじめに

北斗市教育委員会 教育長 永田 裕

平成26年第2回北斗市議会臨時会の開会にあたりまして、北斗市教育委員会所管に関する執行方針について申し上げ、市議会議員各位をはじめ、市民各位のご理解とご協力をお願いする次第でございます。

平成26年2月24日に閉幕したソチ冬季オリンピックでは、日本は金メダル1個を含む8個のメダルを獲得いたしました。

当初目標の10個には及びませんでしたが、海外での冬季オリンピックでは最多であり、我々に大きな希望と感動を与えていただきました。

さらに、アルペン競技の回転種目では、北斗市出身の佐々木明選手が4大会連続で出場し、公民館で行われたパブリックビューイングに多くの市民の方が応援に駆けつけてくれました。心より感謝とお礼を申し上げます。

さて、北斗市の教育現場では、昨年度は子どもたちの活躍が大いに目立った年でもあり、スポーツ、音楽・文化面で多く児童・生徒が全国大会へ出場を果たしております。

反面、全国学力調査や全国体力調査の結果では、全国平均を下回っており、児童・生徒に対して確かな学力と健やかな体を育んでいかなければなりません。

学校教育の推進

1. 社会で活きる実践的な力の育成

確かな学力の推進についてでありますが、北海道では、平成26年度までに全国学力テストの平均点を全国平均以上にすることを掲げております。全国学力テストの平均点を全国平均点以上にすることは、もちろん大切なことですが、北斗市としては子どもたちが、社会に出て困らないための最低限の学力を全員につけることが重要と考え、「知の保証プラン」を掲げ、オール北斗で学力の向上を目指すものであります。

このためには、教職員の資質向上に努めるとともに、市独自で学習支援員や複式学級における補助教員の配置を進めていくとともに、ICT等の教育環境整備に努め、分かりやすく効果的な授業を行い、また、学校改善プランの活用で、確かな学力を育成することといたします。

さらには、一人ひとりの習熟度に応じたきめ細かい授業を実施するため、放課後学習や長期休業を利用した学習サポートの充実に向け、学生ボランティアや地域住民のさらなる支援を求めていかなればならないと考えております。

また、特別支援教育の充実、特認校制度の役割を認識し子どもたちが通いたい、保護者が通わせたいという特色ある学校づくりを進め、児童・生徒個々にあった教育内容の充実に努めてまいります。

特に、今年度から開校した茂辺地小中学校では、市内における初めての併置校となり、小学校と中学校が同じ校舎で学ぶことから、小中の連携を図り、義務教育9年間における一貫した教育を進めてまいります。

土曜授業のあり方につきましては、解決されなければならない課題も多くありますが、関係機関と連携しながら検討を進めてまいりたいと考えております。

2. 豊な心と健やかな体の育成

いじめ、不登校等の問題行動については、個々の状況を十分に観察し未然防止に努めておりますが、近年においてはSNS等の普及によりネット上のトラブルや仲間はずれ、いじめ等の発見がなかなか難しい状況となってきております。

これには、幼少期からの規範意識、倫理観の醸成に大きく影響を及ぼすため、保護者における道徳観を再認識していただくことも必要であると考えております。

さらに、学校現場では、規範意識や倫理観、将来の夢や希望を大きく抱くことや、他人の痛みをわかる思いやりのある子ども、何より自他の生命を大切にする子どもであるために、豊かな心を育む道徳教育の一層の充実を進めてまいりたいと考えております。

昨年度、国ではいじめ防止推進基本法、北海道ではいじめ防止条例が制定されたことを受け、北斗市としてもいじめ防止条例を制定し、各組織の役割や重大な問題が発生した場合の対応の方法等について示していく考えでございます。

また、不登校の原因の一部でもある小1プロブレム、中1ギャップと言われる環境の変化による子どもたちの不安を解消するために、幼・小、小・中・高連携を一層強化し、不登校児童・生徒の問題解決をしていかなければならないと考えております。

たくましい子どもの育成では、昨年行われた全国体力テストの結果で、全国平均を大きく下回っており、喫緊の課題としてとらえ、改善を図らなければならないと考えております。

教育課程におけるカリキュラムに沿った授業を実施するだけではなく、各学校における課題について検証を行うとともに、児童生徒の肥満傾向と運動習慣や食習慣を改善するために、授業、部活、家庭、社会体育が一体となった取り組みを進めていかなければならないと考えております。

また、学校給食を提供する上では地場産品にこだわり、子どもたちが好き嫌いなく食べられる給食に心がけるとともに、食物アレルギー対策マニュアルを作成し、安心・安全な給食の提供に努め、さらに、食育授業についても地元生産者の協力を得ながら、食育におけるふるさと教育を一層進めてまいります。

3. 信頼される学校づくりの推進

教育は人が人を教える営みということから、教職員と保護者・地域の信頼関係が重要なものであり、子どもたちの手本となるべき教職員の服務規律を徹底し、より一層の危機感を持って、教職員の意識改革や自覚を促すための研修会の開催を実施してまいります。

また、子どもたちが北斗市を誇りに思えるための、ふるさと教育を地域住民や関係団体の協力を得ながら実施し、地域と学校の連携を密にしていかなければならないと考えております。

災害時における危機管理の対応では、北斗市地域防災計画に基づき日常的に各学校の危機管理マニュアルが身に付く取り組みの推進及び地域と連動した防災訓練等の実施で児童・生徒の安全教育に努め、学校としての指導力・実践力の向上を通して危機管理意識を高めてまいります。

学校教育施設整備につきましては、昨年度に茂辺地小中学校の増改築を終え、北斗市内にある学校の全てが耐震工事を終了しております。今後は、各学校施設の非構造物の耐震化や大規模修繕を計画的に実施していくための施設整備計画の策定や市内全小中学校のトイレの洋式化を実施し、教育環境の整備、充実を図ってまいります。

社会教育の推進

1. 北斗市らしい生涯学習社会の実現

社会教育の推進につきましては、市民が生涯において元気で充実した生活を送るためにも、生涯にわたって自由に学べる環境と多様化する市民の学習活動に対応するため、いつでも、どこでも、誰でもが生涯を通じて学習する機会に努めるとともに、社会教育によって育った地域の人材を学校教育の現場においてもより一層の活用を図り、学社融合を目指した教育の推進に努めてまいります。

また、昨年度から試験的に通学合宿を実施しましたが、今後においても子どもたちの生活規範の向上を図るために、継続して取り組みを進めてまいります。

青少年の健全育成につきましては、幼少期における家庭や幼稚園、保育園における教育が重要であるため、関係機関・関係課との連携を図り、保護者に対しての道徳観や倫理観の啓発に努め、PTAや子どもを健やかに育てる会など関係機関との連携を強化するとともに、学校における子どもたちへの指導を徹底し、子どもたちの安全の確保を図ってまいります。

生涯学習の推進につきましては、総合文化センターや公民館を活動拠点としている各種文化団体や高齢者大学などが、自主的な活動を進めております。各種団体・サークルによる市民文化祭や学習体験フェスティバル、市民音楽祭などを積極的に開催して市民への発表や体験を実施しておりますが、さらなる内容の充実に努めるとともに、発表機会や参加機会の拡充に努めてまいります。

また、かなで~る協会の役割として、市民が気軽に楽しめる事業や質の高い芸術鑑賞の機会の提供を図るための支援に努めてまいります。

図書館は、その役割として生涯各期における学習を支援する施設として重要な役割を持っております。人は本を読むことにより自分で考える力を養ってきましたが、IT技術の進歩は目覚ましく、多くの氾濫する情報が手軽に入ることから、特に若者による読書ばなれが目立っております。

今後におきましては、幼少期から本にふれる機会を増やすため、朗読ボランティアや学校との連携を図り、幼少期から中学校までの連続した読書教育をさらに進めて行かなければならないと考えております。

文化財の保護と活用につきましては、貴重な文化遺産である有形・無形の文化財を適切に保存、継承していかなければなりません。特に無形文化財につきましては、それを承継していくための後継者育成に力を入れるため、市民に披露する機会を提供し、広く市民への周知に努めてまいりたいと考えております。

郷土資料につきましては、現在の郷土資料館が老朽化したため、今年度、秋頃からの開館を目指して総合分庁舎への移転事業を進め、新たな資料館としてオープンする予定でございます。

新たな資料館では、旧両町の郷土資料を分かりやすく、見やすい形で展示し、市民が親しめるよう努めてまいります。

また、交流スペースを設け、旧両町の産業や名所などの映像を流し、一般市民が気軽に集える場として活用するとともに、子どもたちの学習の場として活用してまいります。

さらに、特別展示室では、特別なテーマを設けて市民に興味を持ってもらえるような展示を行ってまいります。

スポーツ活動の推進につきましては、市民がスポーツにより生きがいを持ち、健康で明るい生活を送るために、市民が自分にあったスポーツ活動を気軽にできるための環境整備を進めてまいります。

そのために、体育協会と総合型スポーツクラブの自主的運営・活動を支援し、行政発信から民間発信によるスポーツの推進を図らなければならないと考えております。

北海道新幹線開業を見越した上でのスポーツ合宿が年々増加傾向にあり、一流のアスリートも北斗市を訪れるようになりましたので、子どもたちへのスポーツ教室などもより一層進めるとともに、今年度におきましては、一昨年実施した北海道高校体育大会駅伝競走大会の実施を予定しており、市民と一体になり成功させ、スポーツへの関心を高めてまいります。

むすびに

政府の機関であります「教育再生実行会議」の中で教育委員会制度の見直し、道徳の教科化、小学校における英語の教科化、さらには土曜授業の再開等が審議されており、教育行政も大きな転換期を迎えております。

いずれにしても、我々は教育の持つ可能性を信じ、教育再生の実現に向けて、教育に携わる全ての関係者が全力で取り組みをしていかなければならないと考えております。

特に、道徳心は人格形成における根幹であると考えますが、これは本来幼少期からの家庭教育が大きな役割を占めております。しかし、家庭における道徳教育が難しい環境を考えると家庭だけの責任にしておけない面があり、学校、地域がその役割を担う必要もあるのではないかと考えております。

未来を担う子どもたちに健全な心と学力と体力を与えることが教育の基本であると確信し、北斗市教育の充実発展をめざすことが、私に課せられた責務として、誠心誠意努めてまいる所存でございます。

市議会議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご協力を心からお願いを申し上げまして、所信といたします。 

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