=北斗市=

 

■北斗市の沿革と発展過程

 平成1821日、肥沃な大地と温暖な気候に恵まれ、漁業、農業、商工業を中心とし発展してきた

旧上磯町と旧大野町が合併し、道内35番目の市となる北斗市が誕生しました。

 

 旧上磯町は、明治13年に上磯村、谷好村、富川村、中野村、吉田村を範囲とした、上磯村ほか4か村

戸長役場が設置され自治制を施行。その後、大正7年に町制を施行し、昭和30年には茂別村と合併しま

した。

 

 旧大野町は、明治13年に大野村、市渡村、本郷村、文月村、千代田村、一本木村を範囲とした、大野

村ほか5か村戸長役場が設置され自治制を施行。その後、明治33年に6村が合併し大野村に、昭和32

には町制を施行しました。

 

 旧両町は、昭和59年にテクノポリス函館の地域指定を受け、工業団地の造成などにより企業誘致を積

極的に推進したことで、一次産業と商工業のバランスがとれたまちとして発展し、安全で快適な質の高い

住環境整備が相まって定住化が進み函館圏域において安定した人口増加を遂げてきました。

 しかしながら、国の地方行財政制度の改革に伴い、今後の地方自治体のあり方をめぐる情勢が、一段と

厳しい状況にあり、また、今後、少子・高齢社会化が一層進むなかで、地方分権時代に適切に対応し得る

自立した自治体として、十分な規模・能力と行財政基盤の充実強化を図ることが急務となりました。

 このような状況のなかで、平成1512月に任意合併協議会を、平成164月には法定合併協議会を

設置し、さまざまな協議を経て、合併に至りました。

 

-合併までの経緯-

平成11

1999

8

自治省が「市町村合併の推進についての指針」(注1を通達。

平成12

2000

9

北海道が策定した「市町村合併推進要綱」に、道内93の合併パターン(注2が示された。

平成15

2003

7

上磯・大野の2町での合併協議入りで合意。

12

上磯町・大野町で任意協議会設置。

平成16

2004

1

上磯町・大野町任意協議会で平成182月に新設合併して市への昇格を目指す方針を決定。

4

上磯町・大野町法定合併協議会を設置。

11

上磯町・大野町法定合併協議会で新市名を「北斗市」と決定し、全45項目の協議を終える。

12

大野の住民有志が、合併の是非を問う住民投票条例の制定を直接請求。

平成17

2005

2

大野町議会が住民投票条例案を否決。

上磯・大野両町が合併協定書に調印。

8

上磯町と大野町を廃し、北斗市を設置する旨、総務省が告示。

平成18

2006

2

北斗市誕生。

 

(注1

 このような大がかりな合併推進は、明治の大合併、戦後改革期の大合併についで史上三度目である。「市町村合併特例

法」等に基づく各種優遇措置は「特例法期限の平成17331日(のちに1年延期)までに合併した市町村に適用され

る」と示され、合併推進の方向が示された。

 その主な特例は、市となる要件(5万人から4万人に緩和。平成163月末までに合併の場合は3万人)、交付税合算

措置、議員の任期・定数、合併特例債の発行などきわめて多岐にわたっている。

 

 平成15年の地方制度調査会の中間報告では、現行の合併特例法が失効する平成174月以降も、新たな法律を制定し

自主的な合併を促すこと、この新法には現行法のような財政支援措置はとらないことが示された。

 また、道が示した市町村合併の推進に向けた取り組み方針では、町独自で判断することなく、早期に合併協議会を設置

し、地域で議論を進めるよう強い指導があった。

 

 平成164月、「第一回上磯町・大野町合併協議会」が開かれ、北斗市誕生に向けてスタート。合併して誕生する市は

人口49,500人の北斗市で、道南の中核都市として発展が期待されている。

 

(注2

 平成129月、北海道が策定した合併パターンが示された。大野町に関しては

「大野町・上磯町・七飯町」「大野町・上磯町・七飯町・戸井町・函館市」

2つである。

 上磯、大野、七飯の中で、七飯町は鹿部町との合併協議が整い合同の研究会を立ち上げたほか、平成156月には任意

合併協議会を、9月には法定合併協議会を発足させ、合併特例法の適用期限である平成173月までの合併を目指し調整、

協議を進めてきた。

 このような状況にあって、平成157月に3町の町長と町議会議長が一堂に集まって、新たに3町での合併協議ができ

るかどうかについて、話し合いを行った。しかし「七飯町は鹿部町との合併協議が相当進んでいることから、3町または

4町による新たな合併協議は困難である」という結論であった。 このことから、残った上磯町と大野町の2町で合併に

関する検討を進めることとなった。

 ただし、この協議の中で「将来的には上磯・大野・七飯・鹿部の4町が1つになることが、より良い姿である」という

認識では一致することができた。

 

 

■市名

 合併協議会で一般公募し、1308点応募があり合併新市名選考小委員会を開催し検討の結果6点まで選考

し、この結果をもとに合併協議会委員25人の投票により決定しました。

 応募者からは「北の空(大地)にさんぜんと光り輝く星(街)(北斗星)。他の市町村の範となると同

時に、個性を失わず独自の輝きをもつ街づくり」との思いが含まれており、「北斗とは小さな星がかたま

りあって一つの核をなすともいわれており、上磯町と大野町の輝かしい二つの星が一つの北斗をつくり上

げ、これから立派なまちづくりを進めていこう」という願いが込められています。

 

■市章

kls̎s

北斗市の「北」と頭文字の「H」をモチーフに、青が上磯町の海、緑が大野町の大地を表し、2つの町が躍動的に結びつく

イメージを黄色で表しています。また、北海道新幹線によって、本州と北海道がつながる一番最初の市という思いが込めら

れています。

kCVoq

 

■地勢

 本市は、北海道南部の渡島半島に位置し、南東部は平野、西部は山岳、南部で函館湾に面しています。

 

■位置

 

面  積

位  置

区 分

北 緯

東 経

397.30平方キロメートル

東 端

41°49

140°43

西 端

41°49

140°25

南 端

41°43

140°33

北 端

41°59

140°31

 


mklsjN\snon