北斗市指定文化財(有形文化財)
美術絵画 大野村絵図(明治3年)
所 在 地:北斗市本町200番地 北斗市郷土資料館
所 有 者:北斗市教育委員会
指定年月日:平成18年2月1日(旧大野町指定:昭和57年2月12日)
明治3年(1870)の大野村絵図で、大野村領の山林、田畑の大要を主眼とした地形図であるが、一部に七飯
方面の山なども記されている。大野村の記載内容や範囲などは後幕領時代のものとほぼ同じであるが、田畑所
有者の移動で面積の増減が一部に見られるなど、後幕領時代のものと比較ができる。また、本陣跡に所有者名
が記され、門柱がなくなっている。
明治3年9月には一般庶民に氏姓が許されるが、この絵図にはまだ名字の記載はない。しかし、名前から全員
の名字が確認でき、明治3年10月に本郷から役所に提出された宗門人別帖にすべて氏姓が冠せられていること
からも、この当時、すでに名字が付けられていたと考えられる。
安政年間のものと合わせて郷土を知る上で貴重な史料である。