北斗市指定文化財(記念物)
史 跡 矢不来台場
所 在 地:北斗市矢不来356〜359
所 有 者:笹 谷 君 子
指定面積:57,500u
指定年月日:平成18年2月1日(旧上磯町指定:昭和39年10月1日)
第一台場 第二台場後方より
箱館戦争の際、最大の激戦地となった地である。箱館の押付台場と相対し、箱館湾を固める意味で既に前
幕領時代(1799〜1821)に構築され、南部藩が守備したという。
安政元年(1854)、幕府直轄となり、箱館奉行 竹内保徳らにより、ここの増強が幕府に上申された。
明治2年(1869)、幕府脱走軍(榎本軍)がこの土塁を修築し、大鳥圭介以下500名がここを固めたが、同年
4月の官軍の猛烈な攻撃に遭い、激しい戦いののち、ついに脱走軍は敗退せざるを得なくなり、七重浜まで
退却した。この戦いで衝鋒隊長・天野新太郎以下、死傷者70余名を出したという。
現在、第一台場と附属火薬庫跡(前幕領時代構築)、第二台場(幕府脱走軍構築)の遺構が確認されている。
火薬庫跡入口 火薬庫礎石
台場跡実測図