北斗市指定文化財(無形民俗文化財)
民俗芸能 大野ぎおんばやし
所 在 地:北斗市本郷186-1 北斗市公民館内
所 有 者:大野ぎおんばやし保存会 会長 佐藤新一
指定年月日:平成18年2月1日(旧大野町指定:昭和57年2月12日)
ぎおんばやしは、全国各地の名主に保護された豊年を祝う神楽で、それが京都で集大成され、北前船に
よって、京都との経済流通から享保年間(1716〜35)に大野へ伝えられたと推定されている。旧大野以外に
上磯、江差、函館にも伝えられたが、大野のほかは、その後皆すたれてしまった。
先人によって形成された大野ぎおんばやしは、意冨比神社の氏子や地域の青年らによって伝承され、神社
のお祭りで山車の上から演じられた。昭和11年(1936)11月8日、NHK函館放送局からラジオ放送され、
「大野ぎおんばやし」は名実ともに広く知られることとなった。
戦後、「大野祇園会」を結成し活動を続け、昭和31年には後世のためにと、録音したテープを残している。
一時途絶えたが、昭和54年に「大野ぎおんばやし保存会」が結成され、子供たちによって伝承活動が続いて
いる。
曲目は5つの曲から構成されている。
(曲 目)
@松ばやし 山車が神社から出る直前と道の曲がり角で演奏する。
A梅 が 枝 沿道で祝儀があったとき、その家の前で演奏する。
B桜ばやし 梅が枝に同じ。
C通 り 通りともどりは行進曲で、通りは行くときの行進曲。
Dも ど り 帰るときの行進曲。
ほかに俗曲として「サンバ」と「ドジョウカグラ」の2曲がある。