北斗市指定文化財(有形文化財)
美術絵画 市渡村絵図
所 在 地:北斗市本町200番地 北斗市郷土資料館
所 有 者:北斗市教育委員会
指定年月日:平成18年2月1日(旧大野町指定:昭和57年2月12日)
明治2年(1869)の市渡村の地勢図で、南は本郷村(現北斗市本郷)との境から、北は鷲ノ木村(現森町)
宿野辺川境までの田畑、道路、用水、山々、大野川などが記されているほか、大野川へ注ぐ川や沢、山など
の名が描かれている。
名主その他2名の署名もあり、現在の七飯町峠下、仁山から小沼の山岳地帯を北上し、そして森町赤井川
方面(宿野辺川右岸)にも及ぶ当時の市渡領が朱色の線で囲まれ、明確になっている。
明治2年の箱館戦争の際、市渡村は榎本軍に協力したことから、新政府による明治6年の村境確定で、山
間部がかなり縮小されてしまったと伝えられている。当時と現在の市渡地区との違いがわかる貴重な史料で
ある。