HOME市政情報行政改革平成23年度北斗市版事業仕分け 第1回事業改善会議議事録

平成23年度北斗市版事業仕分け 第1回事業改善会議議事録

平成23年度第1回北斗市行政改革推進会議発言要旨

【事務局】

  • 開会挨拶
  • 委員の任期について
  • 会長職について
  • 各委員の紹介
  • 市長挨拶(総務部長)

 

【座長】
この行政改革推進会議は、行政改革大綱の進行管理に関すること、行政改革審議会の答申における提言の実施に関すること、行財政改革に関すること、これらのことについて市民委員の立場からお互いの意見を出し合い、北斗市の行政改革を着実に進めていくものである。行政改革を進めるということは、北斗市の充実発展のために、市民全員の住みよいまちづくりを進めるためにあると思う。委員の皆さんの豊かな経験と優れた識見を活かしていただき努力していきたいと思う。なお、今年度の推進会議は、昨年に引き続き北斗市版事業仕分けを事業改善会議として、各事業が持っている課題などを中期的な視点で論議し、将来あるべき姿に向けて事業を改善するという趣旨で進めていくこととなる。 

【事務局】
この後の会議の進行について、座長に座長役をお願いし進めていただきたい。

【座長】
議事(1)の平成23年度行政改革推進会議の開催予定についてと(2)アの実施要領及び進め方などについて事務局から説明してもらい、その後、委員のみなさんから質問等をいただき理解を深めたいと思う。

 

【事務局】

  • 平成23年度行政改革推進会議の開催予定について説明
  • 「事業改善会議」の実施要領及び進め方などについて説明

 

【座長】
今の事務局の説明について、委員の皆さんから質問を受けたいと思うがどうか。

【委員】
今回のこの4事業を抽出した意図は何か。

【事務局】
この4事業は、スタートしてから結構な年数が経ち、当時の時代背景と現在を比べると、行政側からすると種々の課題があるが、課題は認識しつつも、どう見直すかは決めきれずにいる。このような課題を抱えている4事業を抽出したところである。

【座長】
今の事務局の説明をこの会議の趣旨として十分に押さえて、実施要領に基づきこの会議を進めていく。イの福祉事業の現状と課題について、説明をお願いする。

 

【保健福祉課長】

  • 北斗市における福祉事業の現状等について資料1により説明

 

【座長】
今の説明についての質問を受けたいと思う。

【委員】
5ページの人口が減っている件で、近隣市町や全国的な傾向と比べて、北斗市はどうか。

【保健福祉課長】
全国的には人口減少となっている。近郊は調べていないが、函館市は今後急激に人口が落ち込んでいくという統計が出されている。高齢化率については、北斗市の22.2%は全道市町村で11番目に低い。函館市や七飯町など近郊と比べて5%くらい低い。若い世代が多いという状況である。

【委員】
このような推計においては、新幹線が開業する効果を考慮しているのか。

【事務局】
人口は、市の総合計画で伸びていくと推計しており、そのうち新幹線効果は300人という規模である。

【座長】
参考までに、道内で高齢化率がいちばん高いのはどこか。

【保健福祉課長】
夕張市で44.4%である。道内100番目くらいまでが30%以上である。

【座長】
この4事業は、説明にあるような課題を抱えているということで、これから具体的に検討していきたい。

【委員】
確かに自助の欠如や共助の崩壊ということは、一般的にあると思うが、今回、福祉事業の見直しをする場合に、具体的に根拠が見えないと議論しづらいと思う。

【保健福祉課長】
その点については、個々の事業の中で説明する。これはあくまでも総体的な考え方を示しただけである。

【委員】
自助の欠如など、この3つの現象は民生委員などの活動を通して感じることが多い。北斗市独自の色々な福祉事業を始めていくことが必要で、改善していかなればならないと思う。

【座長】
マイナスイメージを持たないで、プラス思考で議論していきたいと思う。

【委員】
地域における共助の崩壊について、宅配などの事業を通じて、民間でも安否確認など手伝えることはやっていかなければならないと考えている。

【座長】
各論部分に入ったら、より詳しく検討していきたいと思う。

【委員】
共助の崩壊について、プライバシーなど面でお年寄りが助けを受けることを拒むこともある。近所や親せきに頼むより公共の方が頼みやすいといった雰囲気が社会全体にある。

【座長】
そのような問題意識も持ちながら、議論をしていきたいと思う。

【委員】
会社では工場の周りの方と交流する機会多いが、実際に自助の欠如などは全く実感がない。

【委員】
聞いた話であるが、町内会の会費を班長が集めに行くと、払いたくないということで、いやな思いをする。近所のアパートに、だれがいつ住み始め、いつ出て行ったかわからないという状況である。猫の放し飼いがあっても、誰に苦情を言ったらいいかわからない。私の周りをみても地域の共助が少なくなっている。

【座長】
この問題意識も具体的な4つの事業の議論で活かしていきたいと思う。

【委員】
七重浜に住み始めてまだ2年くらいなので、あまり実感はない。

【座長】
いまの委員の皆さんの意見を大事にしながら、次に対象の4事業の説明を受けたい。まず、ふれあい入浴券交付事業の説明をお願いする。

 

【保健福祉課長】

  • ふれあい入浴券交付事業について資料2により説明

 

【座長】
この資料は事業の概要となっており、他の資料の提出を求めることも含めて、質問を受けたいと思う。この事業の開始はいつか。

【保健福祉課長】
旧上磯町で平成6年度から行なっている。

【事務局】
旧大野町でも、せせらぎ温泉が平成5年にオープンし、その直後くらいの時期から年15枚の入浴券を配付していた。

【民生部長】
大野町は65歳、上磯町は75歳以上を対象に給付していたが、合併時に議論し、中間をとって現行制度の70歳以上となっている。

【保健福祉課長】
旧大野町のせせらぎ温泉15回を基準に、合併時に60点分と決めた。

【委員】
課題に関して、自分の地域では、入院などで入浴券を使えない人は、入浴券を返している。

【保健福祉課長】
過去にも問題点とされているが、正直に返してくれる人もいれば、返さない人もいるということは聞いている。

【委員】
現物を見てみたい。

【委員】
配付枚数と利用枚数が違うことで、不都合はあるのか。

【保健福祉課長】
行政的に不都合はない。

【民生部長】
この事業は、サービスの受け手側からすれば大変いい事業ということになるが、平均寿命が延びており、所得の有無にかかわらず一律交付するということで、所得の再分配機能が果たされていないという部分が今の時代に合うのかと考えている。民間浴場も対象にしているのは、地域経済の活性化という面もあるが、単価も違うなど、将来に向かって色々な問題点が出てくるであろうということで、一般市民と有識者の目線で検討していただきたい。

【委員】
この条例に、高齢者と地域住民とのふれあいの機会を促進しとあるが、はたして高齢者はふれあいを求めて温泉に行くのかと考えると、このふれあい入浴というのはふさわしいのか。以前は健康促進のためと聞いたことがあるが、事業の目的が変わってきているのではないか。条例の目的と実態が合わなくなってきていると思う。

【保健福祉課長】
この事業がこの目的のためにどの程度役立っているのか、地域住民と高齢者のふれあいのためには、もっと別の形があるのではないか、あるいは、入浴を継続するとすれば、他に目的が出てこないのかといったことを考えていかなければならないと思う。

【座長】
個々の事業を議論するときの視点となると思う。ここで、次の事業に進んでいきたい。

 

【保健福祉課長】

  • 除雪サービス事業について資料3により説明

 

【座長】
質問を受けたいと思う。

【委員】
事業費は単純に世帯数×2万円となるのか。

【保健福祉課長】
そのとおりである。

【委員】
平均するとどれくらいの回数の除雪がなされているか。

【保健福祉課長】
データはないが、地域によって降雪量は異なっており、除雪回数も異なる。あくまで目安として10センチ以上の降雪があった時に除雪することになっているが、実際にどれくらいの降雪があり、何回除雪したかは把握していない。

【委員】
車が通れるように除雪するのか。

【保健福祉課長】
車が通れるようにまではやらない。玄関から道路までの人の通路を確保するもの。

【総務課長】
福祉の方では実績を出せないが、道路の除雪に関し、同様に10センチ基準なので、次回、参考までに道路の除雪の出動実績を資料として用意する。

【委員】
75歳以上でも車に乗っている人がいるがどうか。

【保健福祉課長】
75歳以上でも自分で除雪できる人は対象外である。

【委員】
町内会からの実績の報告はあるのか。

【保健福祉課長】
対象者の報告が町内会から上がってきて、一人2万円が交付され、実際に除雪したという報告は上がっている。

【委員】
自分もやっているが、おおむね10センチだが、5センチでもこれは不自由だと思えば除雪してあげている。あくまでやってあげる側の善意である。自分は農業者なので、機械があり、丁寧にできるが、地域によっては高齢者が高齢者の除雪をしている。若い人たちがいる地域はいいが、そうでない地域はこの事業が立ち行かなくなるのではないか。ボランティア以外の別の対策が必要になってくると思う。

【委員】
世帯数に2万円をかけると事業費になるのか。

【保健福祉課長】
平成23年度では約1千万円となる。

 

【座長】
次に、3の老人医療費助成制度について、資料に基づき説明をお願いする。

 

【国保医療課長】

  • 老人医療費助成制度について資料4により説明

 

【座長】
この老人医療費助成制度は、制度も非常に複雑に変わってきているところであるが、委員の皆様から、この制度の概要を理解するための質問を受けたいと思う。

【委員】
償還払い方式になった時、家族の方などからの代替申請はやっているのか。

【国保医療課長】
申請者は代理でも構わない。

【委員】
確かに高齢者が増えれば、今後、事業費が増えていくというのはわかるが、これだけの不景気や所得が落ち込んでいる中、安心して地域で暮らすためには、他を削っても医療制度が充実していた方がよいと思う。

【座長】
今の意見についても、この次の老人医療費助成制度を議論するとき、検討していきたいと思うが、資料について、このような資料があればいいといった意見はないか。2ページの表に過去3か年の助成額の推移があるが、平成20年度の8,600万円に対し、平成22年度は8,900万円で300万円くらい伸びている。例えばこの推移から将来の推計などはどうか。

【委員】
市の歳出に占める医療費の割合は、過去何年間でどのように変化し、伸びているのかという資料は出せないか。

【民生部長】
歳出全体に占める割合は単純に出る。しかし、これは一部負担金の部分だけの話であり、無料だから隠れて見えないが、7割相当は国民健康保険で支払われている。この部分に影響が出ているだろうというもう1つのファクターがあるので、一部負担金の部分だけ出すというのは本質ではない。

【委員】
隠れている部分も出して議論していかなければ、判断できない。

【委員】
過去3か年分の推移から、人口推計などをもとに今後3年、5年の推計は出せるのではないか。

【国保医療課長】
北斗市の人口ピラミッドからもわかるように、60歳台前半の団塊の世代で一番人口が多く、61歳から62歳の1年齢層は886名いる。この方々が68歳になると、対象者数が一番多い時で1,738名になる。現在は1,197名なので1.7倍くらいになる。

【座長】
このあたりも検討の際のポイントとする。

【委員】
その辺の数字を出して、計算したものを見ないと、次の議論ができないと思う。

【座長】
できる範囲で資料の提出をお願いする。

【委員】
所得制限をした場合のシミュレーションは出せないか。1.7倍までは耐えられないが、所得制限をして1.5倍までは耐えられるだとか、他の市町村の制度と見比べてみるなど、参考までに資料があった方がいい。

【国保医療課長】
他の市町村の状況について、平成20年度に現在の制度になったとき、道内のほとんどの市町村がこの制度をやめており、まだやっているのは北斗市のほか2団体程度と確認している。また、一部負担金をやっているところは、形をかえて入院のみとしているが1団体のみと確認している。

【座長】
全道の状況が把握できる資料も出してもらえば参考になる。渡島管内だけでもいい。

 

【座長】
次に資料4の北斗市就学援助に係る準要保護制度に入りたいと思う。

 

【学校教育課長】

  • 北斗市就学援助に係る準要保護制度について資料5により説明

 

【座長】
このことについて、共通理解のための質問を受けたいと思う。参考資料の要望もあれば受けたい。

【委員】
基準は収入だけなのか。子供の数などは考慮しないのか。

【学校教育課長】
認定基準の1.3という数値は変わらないが、もとになる基準額の算出基礎は、子供の数や家族構成などに応じて違う。

【座長】
3ページの表で要保護と準要保護の2本立てとなっているが、就学援助経費はこの両方に出しているという考え方でよろしいか。

【保健福祉課長】
要保護とは生活保護のことだが、この生活保護者に対する就学援助経費も制度としてあり、例えば修学旅行経費は生活保護では出ないので、就学援助経費として助成している。

【学校教育課長】
3ページの資料で、要保護と準要保護の人数は分けているが、決算額は一本なので、次回までに分けて資料を作成し提示したいと思う。

【委員】
平成20年度、21年度、22年度で決算額がデコボコしており、傾向がわからないので、もう少し前の年度からの推移は出せないか。

【座長】
合併以降の平成18年度からの状況を出してもらうこととする。

【委員】
課題点に挙げられているが、申請年度の前年度の収入で認定している件について、保育料も同じだが、若い人たちにリストラや失業が非常に多い状況で、年度途中でもその都度申請できるのか。

【学校教育課長】
申請は年度当初に前年の所得で受けるので、年度途中で収入が途絶えた場合の対応は、現時点ではできていない。そこで今回、課題としてあげている。

【座長】
その辺も今後の検討課題として議論していきたいと思う。
それでは、4事業の概要説明とその質疑はこれで終わりたいと思うが、第2回、第3回の会議で提出してもらう資料の確認を事務局にお願いする。

【事務局】
まず、準要保護制度に関しては、準要保護分だけに限った決算額のわかる資料を出すということ、医療費助成については、高齢者人口推計に見合った助成額の推計、数字では出せないかもしれないが、老人医療費制度がもたらす影響、特に陰に隠れている部分を理解できる資料を提出する。委員からの所得制限を入れたシミュレーションに関する資料はどうするか。

【国保医療課長】
課税非課税はわかるが、収入までとなると難しい。

【民生部長】
国保だけならデータがあるので出せるか、社保のとなると難しい。

【事務局】
老人医療制度は国保も社保も対象となるが、所得制限のシミュレーションについては、そのうち、国保加入者だけで行うとすれば資料作成できるが。

【座長】
しかし、その資料がこの検討に本当に必要なのか。検討に役立つのであれば資料を作成してもらうが、そうでなければ不要ではないか。

【民生部長】
課税か非課税かで助成制度を継続するという議論はいいが、所得制限を設けるとしたシミュレーションとなれば、手作業では無理で、電算処理で作成することとなるが、経費をかけてデータを出力し作成しても参考になるかというとは難しい。

【委員】
どこかで所得制限を設けるべきという議論になった時、資料がないと掴みようがない。

【事務局】
趣旨は理解するので、それにあった資料を作る方向で検討する。

【座長】
この事業改善会議に役に立つ資料という観点から検討してもらうこととしたい。

【事務局】
次回提出する資料の続きとして、老人医療制度で道内市町村の実施状況に関する資料、除雪サービスに関する資料で、道路の除雪実績に関する資料、福祉事業の現状で共助の崩壊から公助への依存に関し、この具体的事例を示したいと思う。準要保護の1.3倍の件で、道内35市の状況についても資料提出する。

 

【座長】
ここまで、事務局から次回提出する資料の確認をしたが、他に全体的に何かあるか。

【委員】
就学援助経費について、北斗市の生徒児童全体に対して、どのような割合になっているか。

【座長】
これは数字が出ているので、単純に出せると思われる。

それでは、第2回、第3回で2つずつの事業を取り上げていくので、委員の皆さんには会議の準備をお願いする。
最後に、昨年度の事業仕分けの結果をふまえた今年度の状況を資料6により説明をお願いする。

 

【事務局】

  • 平成22年度北斗市版事業仕分け結果への対応と評価等について資料6により説明

 

【座長】
昨年度の仕分け結果を受けた今年度の状況について説明があったが、質問等はあるか。

 

【事務局】

  • 次回の会議日程について、委員の予定を確認し、12月21日の9時30分からとする。

 

【座長】
以上で、第1回の会議を終了する。

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