国指定史跡

史跡 茂別館跡

 

 所 在 地:北斗市矢不来129ほか

 所 有 者:矢不来天満宮ほか10

  指定面積:31,286u

 指定年月日:昭和57年7月3日

 

 茂辺地川左岸の丘陵地南端(標高約34m)に、道南十二館の一つである国指定史跡「茂別館跡」がある。

嘉吉3年(1443)、津軽の管領・安東太郎盛季が南部義政に十三湊を攻略され、さらに小泊も奪われ、蝦夷

島に渡った時、館を造ったのに始まる。のち安東政季、茂別(下国)家政が守備した。

 長禄元年(14575月、コシャマインの戦いの時、道南の十館は相次いで攻め落とされたが、ここ茂別館

と上ノ国花沢館だけが堅く守って屈せず辛うじて残ったという。

 この茂別館跡は、南の大館、北の小館から成り、自然の沢で区画されている。大館、小館とも北、東、南

の三方に土塁を巡らしており、館内部には仕切状の土塁が認められる。道南に存在する同時代の館跡のなか

でも最も雄大な館跡の一つであり北海道中世期の貴重な史跡である。

 

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大館東側より入る矢不来天満宮の裏参道

 

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     茂別館跡から函館湾を臨む


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